男の子の思春期はいつから始まる?
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男の子の思春期が始まるのは11歳から14歳のころだといわれています。個人差もありますし、親も、場合によっては本人も、「いつから変化が始まったのか」というはっきりした始まりがわからないことも多いものです。親としてどのように考えておけば、あわてず対応することができるのでしょうか。
「男の子なら遅いだろう」と考えるべきではない
男の子は女の子より成熟が遅いのだから、中学校に入ってからだろう…。なんとなく、そんな感覚のかたが多いのではないでしょうか。しかし、男の子の思春期が始まるとされるのは、11歳。学年でいえば小学校5年生です。
5年生といえば、まだ行動も発言も子どもらしさがあふれるころ。ですが、しっかり思春期に入っているわけです。「まだだろう」と油断してしまっていると、本人が体の変化に困惑していることを、見逃してしまうかもしれません。
外見を気にし始めたら、思春期のサイン
思春期になると、自分の外見について非常に気にするようになります。特に周りから自分がどう見えるのか意識するようになり、服装や髪形、顔にできたニキビなど、見た目に気を使うようになるでしょう。このとき、「男の子のくせに」という発言は、本人がとても傷つくことがあるので気をつけましょう。
同時に、自分の体つきや声が急に男性らしく変わっていくことに戸惑う場合も。体の変化にとまどっているような様子を見せるようであれば、成長する過程で当然の変化であることを教えてあげてください。「知らないよ」「友達に聞いてみれば」という逃げの姿勢では、いつか本当にあなたに対して言いたいことができても、それを伝えられない親子関係になってしまう可能性があります。正面から受け止め、親は子どもの味方で応援者であるという安心感を与えることが重要です。説明する際には、あまり「大人」を強調せず、「時期は違ってもみんなが通る過程」というスタンスのほうがいいでしょう。
身体の変化とともに、心の変化も
思春期には身体の急激な変化とともに、心にも急激な変化が起こります。自分自身のことや友達のことがとても気になったり、親のひと言が気に障ったり…。自分に今いったい何が起こっているのか、相談したくても、どう言葉にしたらいいのかわからない…イライラしたり、落ち込んだり、自分自身を上手にコントロールできず、つらい気持ちを抱えていることもあるでしょう。
子どもの思春期は親にとっても戸惑い、不安なものです。苦悩している我が子を見ていると何とかしてあげたくなって、いろいろ質問したくなるかもしれません。しかし、子どもが話したいことだけを聴いてあげて、話したくないことは聞いてはいけません。くれぐれも親から尋問しないように気をつけてください。
でも思春期は成長にとって必要なひとつのプロセス。親からの自立、親や他人とは違う「自分」の確立のために、なくてはならないものなのです。親にとっても辛抱の時ですが、焦らずに温かい目で見守ってあげましょう。
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