10年前より増えている! 小学校の宿題が多くなった3つの理由
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Benesse教育研究開発センターの調査によると、10年前と比べて宿題の量が増えている。小学校の宿題はなぜ多くなったのか? その理由を、学校向け情報誌の編集に携わっている小泉和義氏にうかがった。
私が学校の先生方からうかがった話をまとめると、宿題を増やした理由は大きく3つに整理できます。
1)2011年からスタートした新しい学習指導要領の影響
新学習指導要領では、教科書のページ数が25%増え、基礎・基本的な知識や技能だけではなく、それらを活用した「考える力」や「判断する力」、「表現する力」の育成も目指しています。このような力を育てるには、授業に加え、習ったことを家庭で復習して身につける必要があります。家庭での学習が重要になってきたのです。
2)自分から学習する習慣をつける
毎日決まった時間に勉強をする習慣を身につけている子どもと、そうでない子どもとでは、その後の学力に差が出るという調査結果もあります。家庭で宿題をすることで、自分から学習する習慣が育まれます。
3)面倒なことをがんばってやり遂げる力を育てる
最近では、すぐに答えを知りたがったり、苦しいことを避けようとしたりする子どもが多いという話をよく聞きます。「どうしてこんなにたくさんの漢字練習をさせる必要があるのだろう」と思うかもしれません。しかし、繰り返し書くことで定着させようというだけではなく、嫌だと思うこと、面倒なことを我慢して行う忍耐力の育成も目指しています。
子どもが大変な宿題をやり終えたら、「よく最後までがんばったね!」とほめてあげてください。ほめられることで、粘り強くがんばる姿勢が身につき、自信につながります。
出典:どうして学校の宿題はこんなに多いの?[中学受験] -ベネッセ教育情報サイト
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