宿題の音読がマンネリ化しています[教えて!親野先生]

【質問】

 

毎日の宿題で国語の教科書を読んでいるのですが、もうとっくにすらすら読めますし、何週間も同じところが続き正直言ってマンネリ化しています。宿題なので一応読んでいますが、聞くほうも飽きてしまっています。(さわやかはるかぜ さん:小学6年生 女子)


宿題の音読がマンネリ化しています

親野先生からのアドバイス

さわやかはるかぜさん、拝読いたしました。

たしかに、何週間も同じところを読んでいれば飽きますよね。
しかも、既に十分上手に読めるということであればなおさらです。
マンネリ化したうえでさらに嫌々続けていると、音読が嫌いになってしまうこともありえます。そうならないためには、楽しく音読できるように、いろいろと変化をつけてみると良いでしょう。

●完璧読み
最初から読み始めて、一度もつかえたり読み間違えたりしないでどこまで読めるか挑戦します。一回でもつかえたり読み間違えたりしたら、そこで終わり、そこにしるしをつけます。そして、「今日の挑戦はここで終わり」というようにしても良いですし、悔しがる場合はあと何回か挑戦させても良いでしょう。「どこまで読めるか新記録を出したい」という気持ちが出るので緊張感が出てきます。

●暗記読み
子どもは繰り返し読んでいると自然に暗記してしまいます。特に物語文だとよく暗記できます。どこまで暗記できるかチャレンジしてみましょう。

●暗記完璧読み
これは、暗記読みと完璧読みの両方を同時にやる方法です。つまり、暗記でどこまで完璧に読めるかのチャレンジです。

●アナウンサー読み(はっきり速読み)
これは、聞き取りやすくはっきりと、しかも速く読む読み方です。これが上手にできるようになると、普段の会話でも聞き取りやすく話せるようになります。

●表現読み(朗読)
これは、場面の様子や気持ちが表れるように読む読み方で、つまり、朗読です。これによって、思い切り表現する楽しさを味わうことができます。また、表現への自信が育ち、日常生活でも自分の気持ちを豊かに表現できるようになります。

●オペレッタ読み(ミュージカル読み)
これは、表現読みをさらに一歩進めて、自分で適当な節を即興でつけて歌として表現するのです。子どもによっては、気分が乗ってくると自然に身体表現もするようになります。これも、表現力を高めてくれます。

●お経読み
背筋を伸ばして、腹式呼吸しながら、お経を読むような感じで読みます。たとえば、「むかしむかしーあるところにじいさまとばあさまがありましたーたいそうびんぼうでーその日その日をやっとくらしておりましたーある年の大みそかーじいさまはためいきをついて言いましたー」というようにです。
これを続けると、張りがあってよく響く声が出るようになります。声が良くなるので歌も上手になります。その証拠に、毎日お経を上げているお坊さんは、みんなすばらしい声の持ち主であり、歌声もすばらしいです。

このようにいろいろな読み方がありますが、ときどき子どもの音読を録音して聞かせてあげると良いでしょう。そうすると、自分の音読の良いところと直したいところが見つかります。
また、初めて読んだときのものと、何十回も練習したあとのものを聞き比べさせると、自分が上手になったことが実感できます。

ここまでいろいろな具体例を紹介しましたが、これらの音読のどれをやるにしても、大事なのは楽しみながらやることと、たくさんほめてあげることの2つです。そうすれば、子どもは音読が好きになりますし、自分の音読に自信を持てるようになります。

さて、ここまでは国語の教科書を読むことを前提にして紹介してきました。
でも、本当は音読は国語の教科書でなくても良いのです。社会・理科・算数などの教科書も、ぜひ音読させてください。特に社会と理科はおすすめです。これらの教科書を音読しておけば、テストの点数がぐんと上がります。なぜなら、学校のテストは教科書を元にして作られているからです。つまり、教科書はテストの答えがあらかじめ書いてある虎の巻なのです。ですから、繰り返し音読することによって教科書の内容を頭に入れておけば、テストで大いに有利です。

私ができる範囲で、精いっぱい提案させていただきました。
少しでもご参考になれば幸いです。
皆さんに幸多かれとお祈り申し上げます。

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プロフィール

親野智可等

親野智可等

教育評論家。23年間の教員生活のなかで、親が子どもに与える影響力の大きさを痛感。その経験をメールマガジンなど、メディアで発表。全国の小学校や、幼稚園・保育園などからの講演に引っ張りだこの日々。

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