進学祝いには、あげるのももらうのも、現金・金券が多い!

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親類からのお祝いにはお返しをしない場合が多い!

続いての質問は、いただいたお祝いに対するお返しについて。お返しに関して保護者はどのように対応しているのでしょうか。

【図11 よそのお宅から進学(入学・入園)祝いをいただいた際、お返しはしましたか?】
図11 よそのお宅から進学(入学・入園)祝いをいただいた際、お返しはしましたか?

【図12 (横軸)よそのお宅から進学(入学・入園)祝いをいただいた際、お返しはしましたか? (縦軸)進学(入学・入園)祝いをいただいた相手のかたと、あなたとはどんなご関係ですか?】
図12 (横軸)よそのお宅から進学(入学・入園)祝いをいただいた際、お返しはしましたか? (縦軸)進学(入学・入園)祝いをいただいた相手のかたと、あなたとはどんなご関係ですか?


我が子の進学などのために、よそのお宅からお祝いをいただくと、「お返しはしたほうがよいのだろうか」と、対応にとまどう保護者も多いのではないでしょうか。今回の調査でも、「『入学祝いはお返しが要らない』と本で読んだことがあるものの、わたしの周囲では『半額返し』をする人が多いようです。ほかの親御さんはどうしているのか、気になります」「年配のかたからいただいた場合は、お返しなどをするとかえって失礼になるのではないかと不安です」など、お返しについて悩む声が寄せられています。
図11を見ると、「お返しをした」という保護者が約3割、「お返しをしていない」という保護者が約5割であり、「お返しをしていない」という保護者のほうが多いことがわかります。一方、約2割を占めるのが、「お返しはしていないものの、お祝いをくださったかたのお子さまが進学する時には、お祝いをさしあげると思う」という保護者でした。

「お返しをしていない」理由として目立ったのが、「自分の両親や親類からのお祝いだったから」という声です。ご両親や親類のかたからのお祝いには、お返しをすると他人行儀になってしまうと考えるためかもしれません。ご両親や親類のかたから「お返しは要らない」と言われる場合も多いようです。
もっとも、物品でのお返しはしなくても、「子どもから直接お礼を言わせました」など、「親類に対してお祝いへの感謝の気持ちを伝えている」という家庭は少なくありませんでした。
また、親類からではなく、保護者のお友達からお祝いをいただいた場合には、お返しをする保護者の割合は約5割に高まっています(図12参照)。お返しをするかどうかは、お祝いをどなたからいただいたのかによっても異なることがわかりますね。



お返しの具体例を公開!

では、お子さまの進学祝いのお返しをする場合、どなたにどのような品物を贈っているのでしょうか。最後に、そのことを具体的に伺いました。

【表1 よそのお宅からいただいた進学(入学・入園)祝いのお返しを具体的に教えてください】
☆親類へのお返し☆
●入学の記念に写真館で撮った写真を、親類に配りました
●進学の内祝いとして、紅茶とお菓子のセットをさしあげました
●紅白まんじゅうとお赤飯に、いただいたお祝いの半額の商品券を添えました
●デパートで菓子折を買い、直接ごあいさつに行きました

☆保護者のお友達へのお返し☆
●友達のお子さんの希望を聞き、音楽ギフト券をさしあげました
●友達のお子さんに、ブランド品の靴下を贈りました
●礼状を添えてお菓子の詰め合わせを送りました
●友達の家に遊びに行く時に、いつもよりお土産を奮発しました

☆その他のかたへのお返し☆
●仲人さんにはお赤飯とようかんをお送りしました
●主人の上司へのお返しは、お酒にしました。その人がお酒が好きなので

結果からは、どなたにお返しをする場合でも、いただいたお祝いへの感謝を込めて、保護者が品物を選んでいる様子が伝わってきますね。


(まとめ)
今回の調査では、家庭ごとにお祝いやお返しについてさまざまな気遣いが見られました。たとえば、相手の好みに合った品物を贈ったり、相手の家庭にお子さまがいれば、そのお子さまの進学時などにお祝いを贈ることでお返しに代えたりするといった気遣いです。お返しとして必ずしも品物を贈らない場合でも、いただいたお祝いへのお礼の気持ちは、相手にしっかり伝えている家庭も少なくありませんでした。
我が子へのお祝いでは、多くの保護者が、お子さまの学年が上がるのに合わせてプレゼントを変え、お子さまがその時に必要としている物をあげていました。ご家庭でのお祝いの歴史には、お子さまの成長がしっかり刻まれているようですね。


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