新学年に上がるまでにきちんとマスターしておきたい!小1~小3学年別間違えやすい漢字とは?
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小学校1年生では80字、2年生では160字、3年生では200字の漢字を学習します。これらの学年で学習する漢字は、4年生~6年生で学習する漢字の基本となるものが多いので、とても大切です。
さらに、学年が上がるにつれて、学習する漢字の数は増え、どんどん難しくなっていくので、正しく覚えられずに困っているお子さまやおうちのかたもいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、小学校1年生から3年生までの間違えやすい漢字のポイントや例、その克服法をご紹介します。
間違えやすいポイントと漢字はこれ!
小学校1年生から3年生までの漢字で共通して間違えやすいポイントは3つです。
ポイント① 漢字は知っているが別の読み・難しい言葉になると書けない
ポイント② 「出る・出ない・つく・つかない」が不正確
ポイント③ 「点や線の長さ・数・向き」が不正確
それでは、どのような漢字が間違えやすいのかを学年別にご紹介します。
★1年生で間違えやすい漢字の例
ポイント① 別の読み・難しい言葉になると書けない…「足す」「青年」「水田」
ポイント② 「出る・出ない・つく・つかない」が不正確…「村」「町」「白」
ポイント③ 「点や線の長さ・数・向き」が不正確…「先」「草」「金」
★2年生で間違えやすい漢字の例
ポイント① 別の読み・難しい言葉になると書けない…「戸外」「広こく」「思考」
ポイント② 「出る・出ない・つく・つかない」が不正確…「新」「弟」「角」
ポイント③ 「点や線の長さ・数・向き」が不正確…「原」「時」「考」
★3年生で間違えやすい漢字の例
ポイント① 別の読み・難しい言葉になると書けない…「しん重」「休息」「負う」
ポイント② 「出る・出ない・つく・つかない」が不正確…「笛」「集」「横」
ポイント③ 「点や線の長さ・数・向き」が不正確…「悪」「寒」「勝」
※漢字配当学年では習わない読みでも、小学校6年間で学習する読み方は当該学年の漢字として示しています。
苦手な漢字を楽しくマスターしよう!
では、苦手な漢字をどのように克服すればよいのでしょうか。
お子さまと楽しくできる、おすすめの克服法を間違えやすいポイントごとにご紹介します。
ポイント①の克服法 「漢字探しゲーム」
ポイント①のように、漢字自体は知っているのに、別の読みや難しい熟語になると、覚えている漢字のイメージとつながらずに書けないということがあります。これは、複数ある読みのうち1つしか覚えていなかったり、生活になじみのない言葉を知らなかったりするためです。
おすすめの克服法は、「漢字探しゲーム」です。
まず、おうちのかたが紙に出題したい漢字の簡単なイラストを書きます。お子さまは、その漢字を当てます。選択肢を用意してあげてもよいです。
正解だったら、その漢字が使われている言葉を本や新聞、教科書、漢字ドリルなどの自分の持っているものの中から探して、イラストのまわりに書きます。「1つ見つけたら10ポイント」というようにポイント制にしても楽しいです。
漢字と言葉のイメージをつなげることで、聞きなれない言葉でも何となく意味を理解できるようになり、楽しく語彙(ごい)を増やすことができます。
ポイント②③の克服法 「間違い探しゲーム」
ポイント②③は、漢字を正確に覚えられていないことが共通しています。
おすすめの克服法は「間違い探しゲーム」です。
おうちのかたが、わざと間違えた漢字を紙に書きます。そして、お子さまにどこが間違っているのかを当ててもらいます。正解だったら、正しい漢字を紙に書いてもらいます。
難しい場合は、間違えた漢字と正しい漢字の2択にしてもよいでしょう。正解したら、どこが違うのかを「先生」となって解説してもらいましょう。
逆に、お子さまが出題者になるのもよいです。出題するために、お手本の字をよく見て書くので、楽しく集中して覚えられます。
ご紹介した2つの方法は、お子さまとおうちのかたとで一緒に行う方法でしたが、おうちのかたが忙しくて時間が取れない場合は、「漢字図鑑を作ろう」「間違い探しブックを作ろう」など、お子さまが一人で取り組める方法にアレンジしてもよいです。ご家庭の事情やお子さまに合ったやり方で取り組めるよう工夫してみてください。
- ・「漢字探しゲーム」で語彙力をUPする
- ・「間違い探しゲーム」で正しい字形を理解する
まとめ & 実践 TIPS
漢字の学習に苦手意識をもつお子さまは多いかと思います。しかし、私たちの暮らしの中にはたくさんの言葉や表現の仕方があることや、言葉の与える印象の違い、面白さに気付かせることで、苦手意識を克服することができます。春休みの期間などを利用して、苦手な漢字をマスターしてみてください。
株式会社プランディット 国語課 寺本(てらもと)
編集プロダクションの株式会社プランディットで、進研ゼミを中心に、小学校から高校向けの国語の教材編集を担当。
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