励ましているつもりがプレッシャーに? 進級・進学前の子どもに言いがちなNGワード

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あと数カ月で進級・進学という時期。何かにつけて、「もう一年生になるんだから」「もうすぐ保育園に行くんだから」と言ってはいませんか? 励ますつもりで使っているこの言葉。実は、余計なプレッシャーを与えているかもしれません。

この記事のポイント

進級・進学前の子どもに言いがちだけどNGな言葉

進級・進学前は、すでに期待と不安で胸がいっぱい。そんな時にこういった言葉をかけると、マイナスに働いてしまう可能性があります。

・「それじゃ保育園に行けないよ」「これができないと一年生になれないよ」

困ったことがある時に使いがちな言葉です。着替えをしなかったり、ご飯を食べなかったりする時に言ったりしますよね。でも、「~しないと~できない」は脅しの言葉。不安や焦りを生んでしまい、余計にできなくなってしまう可能性があります。

また、この言葉は「~ない」という否定文を使っています。否定文は、マイナスな気持ちになる言葉。もしかすると、進級・進学自体が楽しみでなくなってしまうかもしれません。

・「もう年長さんになるんだからがんばって」「一年生になるんだからできるよね」

こちらは肯定的で一見良さそうですが、過剰に使うとプレッシャーになります。「~になるから当然できるはず」という過度な期待が、子どもを追い詰めているかもしれません。やらなくてはいけないこと、がんばらなければいけないことは、子どももわかっているはず。もう十分がんばっている子どもに「がんばれ」というのは、ちょっとかわいそうですよね。

不安な時期だからこそ期待のハードルを下げて!

一つ大きくなるということで、つい期待が大きくなる時期。だからこそ、あえてハードルを下げてみましょう。

保護者のかたがNGワードを避けても、進級・進学という言葉はいろんなところから入ってきます。そのため、知らず知らずのうちにプレッシャーを感じて、いつも通りできなくなってしまうことも。そんな時にハードルを上げられたら、うまくできなくて自信をなくしてしまうかもしれません。

ですから、今までよりできなくても、ちょっと甘えん坊になっていても、その姿を受け止めてあげてください。そして、できていることを見つけてたくさんほめてあげましょう。そうすることで少しずつ自信がつき、進級・進学へのプレッシャーも乗り越えていけるはずです。できていなくても、そこまでがんばった過程を認めてあげてください。

がんばってほしい時も注意する時も、進級・進学に関する言葉は使わなくてOK。いつも通りの言葉がけをすれば大丈夫です。

進級・進学に関する言葉は楽しみなことに使おう!

この時期はワクワクもする気持ちもいっぱいあります。だから、進級・進学に関する言葉を「楽しみなこと」に使いましょう。

「保育園に行ったら、いっぱいすべり台できるね」「ランドセル背負っていくの楽しみだね」など、ワクワクするような話をしてあげるとよいですね。楽しみなことがあれば、無理に「がんばれ」と言わなくても自然と気持ちが前向きになっていきます。

また、不安を口にするお子さまにはしっかり寄り添ってあげましょう。「そんなことないよ」と否定するのではなく、「クラスが変わるのが心配なんだね」「ママもそうだったよ」と共感してあげてください。不安をなくすのではなく、不安を受け止めましょう。そうしてから、楽しみなことを探していけるとよいですね。

まとめ & 実践 TIPS

期待と不安が入り混じる時期。それは、子どもだけでなく保護者のかたも同じでしょう。過度にプレッシャーをかけずに、いつも通り接してあげるのが一番。楽しみなことを数えながら、新年度に向けてゆっくりと気持ちの準備をしていきましょう。

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