東京学芸大学附属竹早中学校/国立中学校

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東京学芸大学附属竹早中学校に入学するメリットはどのようなことだとお考えですか。

設備面では、各教科の力をしっかり付けようということで、普通教室以外に全教科のための「特別教室」が完備されていることです。
指導面では、キャリア教育の一環として、総合的な学習の時間に各界で活躍する本校出身者を含む方々の話を聞くことができます。先日は新聞記者をしている学芸大の先輩から、記事の書き方や取材のポイントなどを話してもらいました。社会で活躍している先輩の声を直接聞くことで、覚えるだけでなく、活用し創る、本当の学力を身に付けることができると思うのです。

本校には、進学のための特別なカリキュラムというものは一切ありません。人間を育て、基礎学力を育てることが目的であり、国の学習指導要領に沿った教育内容ですので、本校への進学を考える際、その点は考慮していただければと思います。

「私立に比べると国立はあまりお金がかからない」というイメージがあります。

2004(平成16)年に国立大学の法人化に伴い、文部科学省からの附属学校運営費交付金が毎年削減されるようになったことにより、保護者には任意で3年間で「教育後援会費」10万円を負担していただいています。それ以外にかかる費用というと、PTA会費などですね。他に、教室への空調設備設置の募金もあります。

どんなことを身に付けてこの学校に来てほしいと思われていますか。

偏りのないオールラウンドな基礎学力とコミュニケーション能力です。そして受け身ではない、自分から何かをやろうという意欲、考える習慣や思考力ですね。もちろん、中学校に入ってからもそうした力を育てていくわけですが、入ってくる子が積極的にそういうことが好きな子だとうれしいですね。

しかし最近は、子どもだけでなく大人でもコミュニケーションが苦手なかたが増えています。

親の考えを押し付けると子どものコミュニケーション能力は育ちません。子どもの人格を認めて発達を支援する、という立場で子どもの話に耳を傾けたり悩みを聞いてあげたりすると良いと思います。押し付けだけではだめですね。

竹早中学校を受験するには、やはり塾などは必要だとお考えでしょうか?

本校の入試に関して言えば、小学校の学習内容を超えた問題は決して出題されません。それぞれ通っている小学校での学習内容を100%身に付けるように勉強していれば、ある程度の対応はできるのではないか、と思います。ただし、本校の試験は4教科ありますが、試験時間が各教科30分という短いものです。その時間内で問題を処理できる力をつけることは必要かもしれません。

本校では毎年11月に学校説明会を開くのですが、その際に、進路指導について必ず申し上げるのは、本校の生徒はいわゆる「一流高校」に進むケースが多いのですが、それは学校がそのために日頃の教育活動をしているわけではなく、結果としてそうなっているということです。
本校の目的は「一流高校」に生徒を進学させることではありませんし、「一流高校」のとらえ方も少し違います。誰の目から見ても一流と言われる高校でも、それはある生徒にとっては最良かもしれませんし、またある生徒にとっては必ずしも最良ではない可能性もあります。その生徒に合った最良の学校が「一流高校」だと考えています。


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