【学年末テスト対策】トクイ教科とニガテ教科はどちらから手をつけるべき?
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「学年末テストって出題範囲が広いみたい」「9教科もあるし、ニガテ教科もあるし……何から始めよう?」学年最後の定期テストを前にして、困ってしまう中学生も多いと思います。
お子さまが困っているとき、相談をされたとき、具体的にどうしたらテスト対策の力になってあげられるでしょうか。
今回は、最近の中学校のテストや中学生からの相談の傾向から考える、効果的な勉強の進め方・声のかけ方をご紹介したいと思います。
(勉強法アドバイザー 江原)
オススメ方法1「まずはトクイ教科、気分が乗ってきたらニガテ教科」
お子さまに任せていると、ニガテ教科の勉強が手つかず……! よくあることだと思います。でもニガテ教科のほうがのびしろが大きいことも多いですから、テスト対策ではニガテとトクイをバランスよく進めることが欠かせません。
「まずはトクイ教科から始めて、気分が乗ってきたらニガテ教科。交互に進めよう」「ニガテはいきなりたくさんではなく、簡単なもの・少しの分量から」というようにアドバイスをしてあげてみてください。お子さまもグッと取り組みやすくなると思います。
特にニガテ教科は、「教科書の音読」「教科書の基本問題を解く」といった「基礎の確認」から始めるのが効果的。音読や基本問題の演習、暗記をコツコツ重ねるだけでも、定期テスト対策につながります。
スモールステップでやる気・がんばりを引き出し、伸びにつなげていけるといいですね。もちろん、保護者からの「ニガテもがんばっているね!」の声かけもとても効果的ですよ♪
オススメ方法2「定期テストの問題を見て、傾向をつかむ」
私たち親世代が中学生だったころと比べて、定期テストの出題内容も出題形式も大きく変わっています。
テストの問題を見てみると「記述問題が多い」「授業の反省や感想も採点対象になっている」など、気付くことが多いと思います。こうした傾向をつかむと、「最近のニュースにも注目して、内容をまとめてみよう」「授業ではどんなことをやったか振り返ってみてね」というように、より的確なテスト対策のアドバイスができることも。
また、範囲が広い・教科数が多いテストでは、出題されやすいところを重点的に対策することがカギ。「教科書の太字部分がよく問われている」「プリントからの出題が中心」など、先生・教科ごとの出題傾向をチェックすることも効果的です。
「これまでの定期テストを振り返ってみようか」と声をかけて、一緒に定期テストの内容をご覧になってみてはいかがでしょうか。大人目線で、効率のよい対策の進め方を見つけてあげられるといいですね。
まとめ & 実践 TIPS
テスト対策といえば暗記! と考えてしまいがちですが、最近のテストは「覚えれば解ける」問題はあまり出題されない傾向があります。また、問題文がとても長いことも。
思考力や読解力が問われることが多いので、普段から「このニュースはどういうことかな?」「あなたはどう思う?」というように、問いかける・自分の言葉で考えをまとめることをしていくとよいのではないでしょうか。保護者からのこうしたコミュニケーションも、長い目で見るとテスト対策につながっていきます。
そうは言っても親子ともに忙しい毎日ですよね。できることから取り組んでいけるといいなと思います。
江原くみこ
アドバイザー歴7年。
中学生の子どもたちの成長に少しでも役立つ仕事ができたらと思いアドバイザーに。
自分の学生のころの経験や気持ちを思い出しつつ、今の子どもたちの状況や気持ちに添ったアドバイスを心がけています。
座右の銘:楽しまずして何の人生ぞや。 趣味:邦ロック鑑賞。 1男1女の母。
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