宿題に時間かかりすぎ……早く終えられる子どもに変える8つの方法
- 育児・子育て
子どもにとって、宿題は気が重くなりがちなもの。取りかかりが遅かったり、いつまでも時間をかけたりして、保護者としても気を揉むこともありますよね。そこで、日々の宿題と長期休みの宿題それぞれについて、計画的に早く終わらせられるようになる方法をご紹介します。
「早くしなさい!」と小言を言う前に、宿題に時間がかかる原因を確認
宿題に時間がかかっている様子を見ると、つい「早くしなさい!」と小言を言ってしまいたくもなりますよね。でも、小言を言うだけでは、子どもにも響きづらいし、うるさがられてしまって逆効果になることも。まずは、お子さまが宿題に時間がかかってしまう原因を押さえるようにしましょう。
宿題に時間がかかる原因は、次の6つが考えられます。お子さまはどのパターンに当てはまるでしょうか?
宿題の全体像・分量を把握できていない
宿題として何がどれだけ出ているのかという全体像が把握できていないと、「この時間に取り組もう」「このくらいの時間をかけよう」といった計画を立てることができません。そのため、やみくもに時間だけがかかることとなりがちです。
いつやるかの習慣化ができていない
宿題に取り組む時間や場所が決められておらず、その日の気分で何となく行っていませんか? きちんと取り組めるようにするためには、習慣化が大切。決められた習慣がないと、何となくダラダラと取り組み、時間がかかることになってしまいます。
目標時間を決められていない
目標時間を決めないと、メリハリをつけて取り組むことができません。集中力を発揮するためにも、目標時間を決めるようにしましょう。
わからない問題で足止めされてしまう
わからない問題が出てきたら、そこで足止めされてしまい、他のものに取り組めなくなってしまうというケースもよくあるものです。「わかるもの、できるものから取り組んで、わからないのは後からまたやろう」という姿勢を身につけさせるようにしましょう。
集中力が保てず気が散ってしまう
集中力が発揮できないと、いたずらに時間がかかってしまうものです。宿題をしているのにテレビがついていたり、漫画やゲームなど子どもの興味をひくものが近くにあったりしませんか? そうすると、気が散って宿題の完了に時間がかかってしまいます。
きれいに書こうなど細かな点にとらわれてしまう
漢字の書き取りなどで、よくあるケースです。きれいに書くことは大切ですが、神経質になりすぎて、何度も書いては消すを繰り返しているといつまでたっても終わりません。時間などの線引きをしてあげるとよいでしょう。
お子さまが宿題に時間がかかる理由を見極めたうえで、アドバイスをするようにしたいですね。
日々の宿題を早く終わらせる4つの方法
漢字や計算ドリル、音読、日記など日々、多くの宿題が課されている小学生。ただなんとなく順番に取り組むだけでは、意外と時間がかかってしまうものです。複数の課題を計画的、効率的に終わらせるに、次の4つの方法を心がけるようにしましょう。
スタート時間を決める
スタート時間を決めると、それに合わせた計画・行動が取れるようになります。「毎日17時から」というように時刻を固定するのもOKですし、「帰宅してから30分後からスタート」といった定め方もよいでしょう。また、習い事がある日とない日とで開始時間を分けると、より現実的な計画となるはず。スタート時間のルールを決めることで、宿題取り組みへの弾みをつけましょう。
目標時間は大目標と小目標に分けて定める
宿題などの課題に取り組むに当たって、目標時間を定めることは「基本のキ」。とはいえ、大まかすぎると破綻してしまいがちなため注意が必要です。大切なのは、目標を小分けに分解していくこと。全体の目標時間だけでなく、各宿題ごとの小目標、さらに項目ごとの目標時間を定めていけば、ペース配分もうまくいくようになります。
全体で1時間。計算ドリルと漢字書き取りで各30分。漢字は2ページだから、1ページ15分……といった形で、目標を分解して、進捗状況を意識しながら取り組めるとよいでしょう。
集中力の持続時間に合わせて適切な休憩時間をとる
宿題を早く終わらせるためには、集中力が必要。そして、集中力を発揮するため、適切な休憩時間が必要です。早く終わらせたいから……とぶっ続けでやり続けると、集中力が続かず、逆に生産性が落ちることもあるので要注意。集中とリラックスで、取り組みのリズムを作るようにしましょう。
人間の集中力を考えると、15分ごとの学習が効率がいいと言われています。お子さまの宿題取り組みに関しては、15分を1セットとし、短い休憩を挟むようにするとよいでしょう。
宿題タイムは、保護者も一緒に他のタスクに取り組む
子どもが宿題に取り組んでいる間の保護者の行動も、意外と子どもの集中力に影響を与えるものです。特に低学年ほど、保護者の様子も気になってしまいがち。
そのため、時には「今から1時間の宿題タイム、お母さんもお仕事の資料作成すませるね」など、子どもが宿題に取り組む時間、保護者も一緒に別タスクに取り組むようにすると良いでしょう。連帯感や協働感で集中してがんばれるはずです。「2人ともがんばって終えられたら、アイス食べよう」など楽しみを作るのもいいですね。
夏休み・冬休み……長期休みの宿題を早く終わらせる4つの方法
宿題の多い長期休みは、上で紹介した日々の宿題を早く終わらせる方法にプラスして、長期休みならではの作戦が必要です。次の4つを心がけて、計画的に終わらせられるようにしましょう。
全体像と分量を可視化して、進捗をチェック
宿題の量もバリエーションも多い長期休みは、「どれだけの宿題があるか」「分量はどのくらいか」を押さえることが必須です。まずは、全体像を把握するために、宿題を一覧にまとめて、進捗をチェックしていけるようにしましょう。
また、宿題のプリントや小冊子は「終わっていないもの」「終わったもの」とまとめて整理していくのがおすすめ。残りの分量や、取り組んだ量が視覚的にも把握できます。
時間のかかる課題は先に取り組み日を決める
自由研究や感想文など時間がかかる宿題は、後回しになりがちなもの。後から焦って修羅場になることもありますよね。そのため、時間のかかる課題は、予めいつ取り組むかを決めておくとスムーズです。1日で終えることは難しいこともあるため、取り組み日を複数日設けておくとよいでしょう。
朝時間を有効活用する
遊んだ後よりも、遊ぶ前のほうが頭もスッキリしていて集中しやすいものです。そのため、朝の時間を有効活用して、宿題タイムにあてるようにしましょう。「やるべきことをやってから遊びに行く」という習慣をつけることは、今後の学習スタイル形成においても役立つはずです。
また、朝時間を有効活用できると、生活時間が乱れがちな長期休みでも規則正しい毎日を過ごせるようになるでしょう。
仲の良い友達と進み具合を確認し合う
子どもは、1人だけで宿題を進めていくには踏ん張れないときもあるものです。そのため、仲の良い友達と励まし合い、切磋琢磨できる環境を整えてあげることも大切です。「この日までに感想文を終わらせて、夏祭りに行こう」といった約束があると、お互いに声をかけあいながらがんばることができるでしょう。
保護者に求められるのは、注意よりサポート!全て子どもまかせにしすぎないで
子どもにとって、宿題を1人で全て把握して、計画的に進めていくことはハードルが高いものです。そのため、子どもまかせにしすぎることなく、計画作成など保護者も適切にサポートしていくことが大切。子どもを注意をするというより、サポーターとしてアドバイスするというスタンスがよいでしょう。
「自分のことは自分でやらせなければ」と心配になるかもしれませんが、保護者のサポートがあってやり切れた経験を積み重ねていくことで、自分1人でもできるように成長していくものです。「親・宿題 VS 子ども」という構図になりがちですが、そうではなく「宿題 VS 親子」の構図にチェンジしていくようにしましょう。
まとめ & 実践 TIPS
宿題に時間がかかる原因は様々です。そのため、まずは、お子さまがどんな理由で宿題に時間がかかっているのかを把握するようにしましょう。そのうえで、お子さまの状況に応じて今回紹介した8つの方法をアドバイスしてみてください。宿題は気の重くなりがちなものでもありますが、学習習慣の形成や計画性を身につける良い機会です。
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