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総合監修:二瓶 健次 先生
各専門分野の先生の紹介
病気と予防アドバイス - 心とことば
特定不能の広汎性(こうはんせい)発達障害があり、排便の時間が定まらずに困っています。場所も家に限らず、移動中でもトイレに行きたがります。どうしたらいいでしょうか。
特定不能の広汎性発達障害がある5歳の男の子です。特にこだわりなどは強い方ではありませんが、排便の時間が定まらず、いまだに多いときは1日3回以上します。
食べる量はどちらかというと多いですが、間食はそれほどしません。刺激の強いものもあまり与えていません。体は大きく115センチありますが体重は19キロと細いです。場所も家に限らず移動中でも「うんちがしたい」と言うのでコンビニに立ち寄ったりすることも。朝するように声かけはしているのですが、してもまだ出るし、少し長めに座らせたりいろいろやってはいるのですが、治りません。どうしたらいいでしょうか。
排便機能だけではなく全般的な発達を待ってあげましょう。おうちでは決まった時間にトイレに座らせる練習をしてください。
排便回数、出る時間帯など排便機能の発達には個人差があります。通常は2歳を過ぎると便意を伝えることができるようになり、排便回数は日に1、2回になり安定してきます。
5歳ごろには自分でおしりをふくことができ、6歳までの間にほぼ排便の自立が可能になります。
発達障害のあるお子さんはこうした生活習慣の自立にも時間がかかり、決してスムーズにはいきません。できていたかと思うとちょっとしたことがきっかけで崩れてしまうこともあります。
排便回数が多く時間帯も決まっていないとのことですが、排尿の間隔はいかがでしょうか? 排便、排尿は連動していますが一般に排便は排尿自立より少し遅れます。
子どもは幼稚園、保育園などの集団生活を送ることによって生活習慣のリズムを身につけていきます。
ご相談のお子さんも集団生活を経験されていると思いますが、おそらく排泄(はいせつ)機能の発達がまだ十分ではないのでしょう。
家庭でできることは食事のあとの決まった時間にトイレに連れて行き一定時間トイレに座らせることです。偶然出ることもあるでしょうが、もし出なくても座っていられたことに対しほめて強化してあげることが大切です。
しかし、発達障害のお子さんは無理じいすることでかえってこじれていくこともありますので気をつけてください。
排泄機能に限らず全般的な発達の伸びが見られると自然にリズムがついてくるようになります。あまり焦らず、お子さんのペースを守って発達してくるのを待ってあげましょう。