遊びや家庭の中でもできる!お子さまが協調性を身につけるために保護者ができること!

「お友だちと上手に遊べず、すぐにけんかしてしまう」「みんなで遊んでいても、浮いてしまい、ぽつんとしている」「ルールを守れない」「勝手な行動をしてしまう」…。そんなお子さまの姿を見て、「うちの子、協調性がないのかしら?」と不安になる保護者のかたもいらっしゃるのではないでしょうか。
そこでお子さまの協調性を育てるのにはどうすればいいのか、一緒に考えてみましょう。

人間関係を築くのに欠かせないのが協調性

協調性は社会生活を営む中で大切な要素のひとつです。社会に出れば多くの人と関わっていきますから、協調性がなければ周囲から徐々に孤立してしまう危険性があります。そのため、早めに協調性を身につけてほしいと思う保護者のかたも多いでしょう。
では、協調性はいつ頃身につくのでしょうか?

協調性は5・6歳頃にその芽生えがあります。ですから、4歳頃までは協調性が育っていなくても当たり前と言えるでしょう。その時期までは、ひとりで遊んでいてもあまり問題はないと考えていいでしょう。その後、5・6歳頃にはお友だちと協力してひとつの作業を成し遂げたりできるようになり、協調性の芽生えがみられます。そして、小学校2・3年生くらいになると協調性を意識するようになります。集団行動の際にはルールを理解し、小学校4・5年生になると集団の一員としての自覚も強まっていきます。

協調性を芽生えさせるために乳幼児期からできること

では、どうすればお子さまに協調性が身につくのでしょうか?
まず前提として覚えておいてほしいのは、協調性というのは口で説明して身につくものではないということです。そこで重要になってくるのは保護者のかたに協調性があることです。保護者のかたが人間関係をうまく築いていなければ、お子さまも上手に人間関係を構築できないことが多いようです。

また、協調性の芽生えは5・6歳頃と前述しましたが、それ以前にも保護者のかたにできることはたくさんあります。
例えば、お子さまが乳児期の頃からママサークルや地域の集まりなどに参加し、保護者のかた自身がお友だちとの関係を築くことです。そうすることでお子さまも、「ママにもお友だちがいるんだ」「ママもお友だちと楽しそうに話している」という風に、「お友だち」や「仲間」を強く意識するようになります。
また、他人を思いやる気持ちを育てることも大切です。お子さまは保護者のかたのまねをしますから、他人に優しくする、嫌われるようなことをしない、といったことを保護者のかたも積極的にすれば、自然とそれをまねして優しい気持ちが育っていくでしょう。

遊びや家庭の中でも協調性を身につけることができる

続いて、具体的にどうすればいいのかをご紹介します。
まずはひとりで遊べないお子さまの場合です。このケースでは保護者どうしで仲良くするとよいでしょう。そうすると自然とその保護者のかたのお子さまと一緒にいる時間が長くなります。最初はサポートが必要ですが、慣れてくるとふたりだけで遊べるようになり、そのうちに保護者のかたがいなくても上手に遊べるようになるはずです。

ルールを守れないお子さまの場合は、トランプやカルタなど年齢に合わせた遊びの中でルールを守る意識を育てていきましょう。最初は難しいかもしれませんが、物事にはルールがあるのだということに気づかせることが重要です。
例えば、ブランコを乗る際に順番を決める、何回こいだら次の人に変わるといったようなルールをお子さまと作って、守るように努力させましょう。自分の役割を認識させる方法としては、グループの中で役割を決めて遊ばせることをおすすめします。例えば、おままごとの際にお母さん役を任せるなどです。これは保護者どうしで協力する必要もありますが、女の子同士ならお母さん役と娘役を10分ごとに交代するなどのルールを作るのもいいでしょう。

他にも、ご家庭ではお花に水をあげる係、カーテンを開ける係など簡単にできるお手伝いを任せてみましょう。社会では、役割を与えるとその役割に見合った人に育つとよく言われますが、お子さまにも言い当てはまります。そのうちに自分は任されているという自信がつき、役割をしっかりこなすとともに自分勝手な行動も減ってくるでしょう。

チームスポーツを習わせることで協調性を簡単に身につけよう

協調性を身につけるうえで最もおすすめの方法は、野球やサッカーなどのチームスポーツを習わせてみることです。チームスポーツにはルールがありますし、集団の中で自分の役割を与えられます。
また、仲間で協力し勝利を目指そうとします。これは協調性を身につけるのに非常に有効と考えられています。最近は、女の子が野球やサッカーチームに所属するケースも増えていますので、男女関係なく習うことができるのも魅力です。
スポーツが苦手というお子さまにはリトミックや合唱、和太鼓など集団で楽しくできる習い事を試してみましょう。グループ英会話やダンスもいいでしょう。楽しく学んでいくうちに、自然と協調性が身につくはずです。
こうしたやり方も、ぜひ参考にしてみてください。

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