子どもの習い事に潜む「引率」ルールなど……親が知っておくべき現実とは
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お子さまが「習い事を始めたい!」と言ったら、ぜひ好きなものを始めてもらいたいところ。しかし習い事の種類によっては、保護者の負担がかなり大きくなってしまうものもあるんです。まずは下調べや経験者の話を聞くなどして、年間の動きをしっかり把握してから決めるのがおすすめですよ。
この記事のポイント
意外と多い? 親の出番や出費
習い事が増えても、小学生くらいなら自分で通って自分で帰ってきて……と思いがちですが、最近の習い事は意外と保護者が参加することも多め。ベネッセが2017年におこなった調査によれば、習い事において「応援や手伝いなどの負担が重い」と答えた保護者は、スポーツ活動で約6割、芸術活動で約4割となっています。
とくにスポーツ活動では、バスケットや野球などのチームスポーツは高学年で引率やお茶当番など、テニスや空手など個人スポーツでは低学年でも、毎回の送迎や試合の出場費が重くのしかかることも。月々の会費が安くても、遠征の交通費や労力・必要な道具の購入などを考えると保護者の負担が大きくなる場合もあるので、年間の行事はぜひ事前に把握しておきたいところです。
ただし同じ種類の習い事でも、地域やチーム、流派によって負担が大きく違うことも。何か習い事を始めるなら、できるだけその習い事をしている親子に話を聞いておくのがベターです。難しい場合は初めての見学の際、気になることをまとめておいて、コーチなどに直接質問しましょう。
土日は習い事ばかりになることも
チーム系の習い事は土日に練習試合が入ることも多く、近所だけでなく高速道路を使う距離の遠征に行くこともあります。マイクロバスを借りる場合もありますが、チームによっては保護者がボランティアで車を出し、引率・送迎することも。
習い事を始める際に、あらかじめ引率は難しい・土日の練習には頻繁な参加が難しいなど伝えておくのも手です。しかし他の保護者の負担が増えることも考えられるほか、練習の回数がほかの子と比べて減ることになり、技術面などのフォローが難しくなる懸念もあります。
習い事を始めるまえに、必ず親子で相談を
仕事で保護者の都合がつかない家庭もあり、引率・送迎やお茶当番など、家庭によって負担の度合いが変わってくるのは避けられません。いくら子どもがやりたいといっても保護者の負担的に難しそうなら、理由をしっかりと説明してほかのものに変えてもらうのがおすすめです。
習い事にもよりますが「土日は練習で休みが無くなるかもしれない」「時間がないし、万が一のことを考えると送迎・引率は難しい」など理由をきちんと伝えると、意外と「じゃあやっぱり別のものにしようかな、あれも気になるんだよね」などあっさり変更してくれる場合もあります。
「仲の良いお友達が通っていて楽しそうだから」「一緒にやろうよって言われたから」などの理由なこともあるので、「習いたい」という熱意の度合いを見極めるのも大切です。
まとめ & 実践 TIPS
子ども時代の習い事は、長く続けられればそれだけでスキルとなる可能性のあるもの。しかし我が子にぴったり合った習い事に出会うのはなかなか難しく、先生との相性や周囲の環境にも左右されます。
とはいえ、いろんな習い事にチャレンジしてみるのは経験を積むうえで非常におすすめ。ライフスタイルやおうちの状況に合わせて、親子共に無理のないようきちんと話し合い、納得のうえで決められるとよいですね。
出典:ベネッセ「学校外教育活動に関する調査2017」データブック
URL https://berd.benesse.jp/up_images/research/2017_Gakko_gai_tyosa_web.pdf
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