【子どもの約束 高学年編】親はどこまで関わるもの?
低学年の頃よりもずっと行動範囲が広がり、友達との約束も上手になってくる高学年。約束に対する責任感もしっかりしてきます。しかし、遊びについてのルールは保護者が十分に関わり、マナーや安全性を守ることができるよう学習させる必要があります。どのようなルール設定をするべきなのでしょうか。
「誰と、どこで、何をしてきたか」の報告は必ずさせる
保護者の目が届かない場所での遊びについては、必ず「誰と、どんな場所で(誰の家で)、何をしてきたか」ということの報告するルールを作りましょう。自立心を伸ばすためにも、「あなたが何をしでかすか心配だから」というスタンスで伝えてはいけません。どんなお友達にお世話になっているのか知りたい、その保護者にお礼を言いたい、といった、保護者として果たすべき責任があることを理解してもらいましょう。
子どもの話の内容からよくわからないこともあるかもしれませんが、話し方や態度、服装や持ち物に異常がなければ問題ありません。逆に、それらに出かける前と変化があるようであれば、「どうしたの?」と声をかけてみてください。たとえ洋服が破けていても、いきなりお説教は禁物。今後、保護者に対して「話にくい」と思わせないためにも、慎重に話を聞いてみてください。
家庭によって違うかも…お菓子のルール
誰かの家に遊びに行くとき、おやつの時間も含まれるなら、お菓子を持参することをおすすめします。一緒に遊ぶ人数分を持たせることはなく、「みんなで食べられる、でも1人分」くらいで構いません。ただし、お邪魔してばかりの場合は少し多めに。できれば時折電話でお礼をしたり、メモ程度でもいいのでメッセージカードをつけたりしてもいいですね。「お菓子を出してもらっても食べないように」というのは、子どもにとって非常に難しいことですし、出していただいた方に対して失礼な場合もあります。お付き合いの程度にもよりますので、判断するには保護者同士での情報交換も重要です。
ゲームやおもちゃの貸し借りのルールはしっかり
トラブルが起きやすいゲームやおもちゃの貸し借りについては、特にきちんとしたルールを設定しておきたいもの。基本的には、高価なものについての貸し借りは禁じておき、どうしても貸し借りをする場合には、保護者同士連絡が取れる状態で話を進めるほうがトラブルは起きにくくなります。貸し借りをしない前提でも、必ず自分のものには名前を書いておくようにしましょう。誤って持ち物を取り違えた場合にも、「名前がないから自分のものではない、一緒に遊んでいた○○くんのものかもしれない」とスムーズに対応することができます。
「子ども同士の約束は子どものもの」と尊重することも重要ですが、家庭によってルールの違いがあったり、判断が難しいことがでてきたりと、保護者の助けが必要なときは多いものです。「何かあったらいつでも頼ってきてね」という気持ちで、子どもたちの約束を見守りましょう。