子どもが使う流行り言葉、どれくらいわかる?

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お子さまが口にした流行り言葉に「何その言葉?」「どういう意味?」と戸惑った経験がある保護者のかたは多いのではないでしょうか。
お子さまが使う流行り言葉について、保護者のかたを対象としたアンケートで聞いてみました。

この記事のポイント

子どもが使う流行り言葉の意味がわからなかったことがある保護者は72%!

アンケート「お子さまが使う流行り言葉、意味がわからなかったり、驚いたりすることはありますか?」

調査地域:全国
調査対象:小学生・中学生・高校生のお子さまをお持ちの保護者のかた
調査期間:2023年3月2日~2023年3月19日
調査手法:WEBアンケートによるベネッセ調べ
有効回答数:208名
※小数点以下を四捨五入しているため、合計が100%にならないことがあります

「お子さまの使う流行り言葉、意味がわからなかったり、驚いたりすることはありますか?」との質問に72%の保護者が「ある」と回答。
「略語が多すぎて分からない。(小2・大阪府)」と意味がわからずに戸惑うだけでなく、「全くわからない。聞き取りにくい。(小6・東京都)」と聞き取ることさえ難しいと訴える声もありました。
また、お子さまが口にする流行語として、多くのかたから挙がった言葉は次のようなものでした。

● 「ワンチャン(One Chanceのこと)
● 「知らんけど」
● 「エグい」
● 「それな」

「あ、そういえばうちの子も使ってる!」と思い当たるかたも多いのではないでしょうか。

初めて耳にする言葉で意味がわからない!?

保護者のかたは、お子さまが使う流行り言葉をどう感じているのでしょうか。アンケートのコメントからは、略し方に驚いたり、意味がわからず戸惑ったりしている保護者の様子が伺えました。

思いがけない略し方にビックリ

● 「とりま」とりあえず、まぁ。の略だそうです。便利だけど、それくらい普通に話そうよ、って思います。(小5・埼玉県)

● 話の流れで「さしゅうした」と言うので、「査収?サシュウって何?」と聞くと「サービス終了」の事だそうです。(小6・大阪府)

● ゲームしながら アンチ という。安全地帯の略らしいが。(小4/中1・兵庫県)

「略さなくてもよくない?」「そう略す?」など、思わず驚いてしまうこともある模様。「アンチ」が「反対」ではなく「安全地帯」の意味だなんて、思わぬ意味の取り違えも発生してしまいそうです。

意味がわからずアタフタ!

● フラグをたてる、とか、フラグたった。こどもがよく使うけど、私は意味がよくわからない。意味説明してと言って説明してもらっても、よくわからない。(小3/小6/中2・兵庫県)

一度聞いただけでは意味を理解しづらい言葉もあるかもしれません。中には、お子さまから意味や使い方を説明してもらっても、なかなか保護者の感覚では理解できないという場合もあるようです。

同じ言葉でも大人と子どもで意味が違う!?

● 「エグい」
私の感覚では、あまり良い印象ではない(気持ちの良くない時に使用する印象)ですが、今の子供達の感覚は、「すごい」という時に使用しているので、初めて聞いた時は非常に驚いた。(中3・富山県)

● 推し
推すのは1人!と思って生きてきましたが今の考え方は違うんですね。
同じジャンルに何人もいることにビックリです。最初に聞いたときはお互い話しが通じず?????となりました。(中3・埼玉県)

同じ言葉を相手が違う意味で使っていると、会話が混乱してしまいそうですね。

動画サイトやSNSから生まれた言葉も多い

● ユーチューバーの『○○の主役は我々だ』が好きで影響された言葉を使います。(小6・静岡県)
● エッグ、ザコ、ワロタ、クサクサクサクサ〜、知らんけど、ガチ、それってあなたの感想ですよね、はい感想ですけど何か悪いですか?、アンチ、ビクロイ、洗いたてのシャツ〜♪、、、あげだしたらきりがないです。。ユーチューブの影響ですね。(小3・岐阜県)

動画サイトやSNSの影響で、若者は次々と新しい流行り言葉を生み出しているようです。それらをいち早く取り入れ、仲間と一緒に使いこなしていく子どもたちの柔軟性には、驚かされることもあるのではないでしょうか。

相手を不快にさせる言葉には注意

● 何かを言った後に「知らんけど」と続けるのを聞いた時に、不快感を感じました。自分が言った言葉に信憑性があるか否かの責任を回避する、とてもずるい言い回しだと思います。こんな言葉が流行る風潮を憂えるものです。(小2・茨城県)

お子さまにとっては深い意図はなく使っている言葉でも、場合によっては相手に不快な思いをさせることもあります。お子さまの言葉の使い方が好ましくないと感じたら、保護者のかたから注意を促しておきたいものですね。

保護者が幼少期に使っていた言葉が今も流行っている!?

● 「何時何分地球が何回まわったときー!?」姉妹で言った言わないの口喧嘩の時にこのフレーズがでて、びっくり!小3の娘のクラスで流行ったそうです。令和の小学生も言うのかとほほえましく思いました。(小3・埼玉県)

保護者世代が子どものころに使っていたフレーズを令和時代の子どもたちが同じように使っていることもあるようです。そんな場面を見かけたときには、思わずクスっと笑ってしまいそうですね。

意味がわからなかったら、子どもに聞いているが…

保護者のかたがお子さまが話す流行り言葉の意味を理解しようとしている様子も多くみられました。

● レベチ、エグい…話しているときに意味を確認するけど、多過ぎて覚えきれない(中3・埼玉県)

● 知ったかぶりはしないで、どういう意味?って聞いて覚えます(笑)(小6・東京)

● 取り敢えずその場で尋ねるようにはしていますが、「こんな感じだろう」と思い込んでいたら、実際は大違いと言うことも過去にありました。(高2・北海道)

流行り言葉は、親子のコミュニケーションのきっかけにもなっているようです。なかなか使いこなすのが難しい言葉もあるかもしれませんが「あ、もうこんな時間。とりま、ご飯作るね〜」と使って、お子さまを驚かせてみるのもいいですね。

まとめ & 実践 TIPS

お子さまが使う流行り言葉に驚いたり戸惑ったりしている保護者のかたは少なくないようです。流行り言葉をきっかけに「それってどういう意味? 教えて」と興味を持って、お子さまとコミュニケーションを取ってみると、子どもたちの感覚が少しは理解できるかもしれません。

出典:
アンケート「お子さまが使う流行り言葉、意味がわからなかったり、驚いたりすることはありますか?」
調査地域:全国
調査対象:小学生・中学生・高校生のお子さまをお持ちの保護者のかた
調査期間:2023年3月2日~2023年3月19日
調査手法:WEBアンケートによるベネッセ調べ
有効回答数:208名

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