お子さまと行きたい夏の旅行&体験7選

日に日にすくすくと大きくなり、いろいろなことに好奇心を見せるようになるお子さま。そんなお子さまの感性を育てながら、これまでの夏よりもワクワクする体験ができる旅の企画も増えているようです。お子さまといっしょに楽しめる夏休みのお出かけスポットを、H.I.S広報担当の高司さんにうかがいました。


動物や自然への興味を深めることができるスポット

 子どもの好奇心を刺激するツアーは各旅行会社で企画されています。たとえば、「シンガポール」にある世界最大級の水族館「シー・アクアリウム」に泊まれるツアー。通常は非常に混み合っている巨大水槽の前に寝袋を敷いて、目の前を泳ぐ約70種類、5万匹以上の魚たちをゆっくり鑑賞しながら、まるで海の中にいるような夜を過ごすことができるのです。
さらに、普段は体験できない水槽のバックヤード見学は、魚の生態を深く知ることや、実際の仕事の様子を見ることなどができ、お子さまの視野や興味がさらに広がるでしょう。

 

また「サイパン」や「グアム」でも、海洋生物に関心を抱くきっかけになる旅のプランがあります。シュノーケルを使って、実際に海の中で魚や亀を観察することは、お子さまの感受性を養う素晴らしい経験になるでしょう。また、美しい海の雄大さを体験することも、自然への理解を深めるきっかけになりそうですね。

 

動物と実際に触れ合える人気スポットが、自然豊かなオーストラリアの「ケアンズ」や「ゴールドコースト」です。現地の飼育員と英語でコミュニケーションを取ったり、コアラの住んでいる場所を掃除すると感謝状がもらえたりなど、単なる観光だけでなく教育に役立つ点も多く、好評のようですね。

 

 

子どもだけで参加する、学びのツアー

 最近では、「子どもだけで参加する」という旅行のバリエーションも増えています。その一例が、東日本大震災を経験した「岩手県・陸前高田市」の方々と触れ合う旅。避難所生活での苦労の1つが「火」の確保であったことから、ガスや電気のない中で火起こしなどを体験します。震災当時の状況と合わせて今の復興状況を知ることで、災害への心構えに繋がるでしょう。
参加対象は、小学3~6年生です。

 

ほかにも、地方創生など日本の将来につながる社会課題に、未来を担う小学生に取り組んでもらうことで、お子さまたちの好奇心を刺激しながら主体性を引き出し、将来の夢の選択肢を増やすことに繋がるツアーもあります。

 

それが、「高知県嶺北地域」を訪れるツアーです。森林率全国一である一方で、林業従事者の減少・高齢化・過疎化が進み、日本一の限界集落ともいわれている高知県嶺北地域で、訪問地域の国立大・高知大学の教員や、さまざまな地域住民が講師役となって、こども大学の教育プログラムを取り入れながら、参加する子どもたちが地域の大人と一緒にまちづくりを経験する内容となっています。

 

第1回目である今年は、「間伐作業とツリーハウス」をコンセプトとし、「こんなツリーハウスをつくりたい!」という子どもたちの自由な発想や、既成概念にとらわれない感覚で、デザイン案から考えます。また、実際のツリーハウスの見学のみならず、ツリーハウスの原料となる木材を理解するために、間伐や木の皮をむく作業体験を行い、取り組んだことから得た気づきや感想の発表を行います。製品が生産されるまでの過程には、多くの人や技術が関わっていると実感することで、ものづくりの背景や、ものを大切にしなければならない理由を学ぶことができます。お子さまたちに内在する理解力や発想力をフル活用することで、リアリティのある深い体験を得て一回り大きく成長するとともに、長きに渡り地域や人との繋がりを築くことも期待できるでしょう。

 

テーマ性のある旅行は、夏休みの自由研究の課題としても最適です。今年の夏は、知的好奇心を育てたり、学習意欲を刺激されたりするような旅のプランを考えてみてはいかがでしょうか?

 

 

取材協力:株式会社 エイチ・アイ・エス

 

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