入試の情報が満載! 大学入試要項はどこをチェックするべき?
- 大学受験
各大学の入試について情報を得たいとき、まずチェックするべきなのが、大学の入試要項です。
例年、6月初旬から7月31日にかけて、各大学の入試要項が発表され、ウェブサイトなどに掲載されます。
2021年度入試から大学入試が大きく変わり、さらにコロナウイルスの影響も残るなか、入試要項をどのように読み取っていけばよいのか、ご紹介していきます。
入試要項の基本的なチェックポイントを押さえる
まずは、入試要項のチェック方法について見ていきましょう。
基本的なチェックポイントとして、以下が挙げられます。
・入試方式
国公立大で後期試験がなくなっている場合などがあるため、昨年と同じという思い込みは禁物です。
・入試科目と配点
配点の高いものを重点的に対策するのが、入試対策の基本です。お子さまの得意な科目があるか、配点はいくらか、などは押さえておきましょう。
・共通テストのリスニング・リーディングの配点比率
共通テストの英語では、リスニングとリーディングの試験が行われます。共通テスト上での配点比率は1:1ですが、大学によってこの比率を変えて扱う場合があり、対策に影響を及ぼします。
なお、私立大の一般選抜の入試方式は、教科数こそ「3教科型」が主流ですが、日程やその内容は非常にバラエティーに富んでいるため、必ずチェックが必要です。
私立大の入試方式には、「特定の科目の配点を高くする方式」や「教科・科目数を1〜2に絞る方式」、共通テストを利用する「共通テスト利用型入試」、全学部・学科が同じ内容で、同じ日に試験を行う「全学部日程入試」などがあります。
「特定の科目の配点を高くする方式」や、「教科・科目数を1〜2に絞る方式」は、得意科目のあるお子さまには有利に働くように思われますが、その教科が得意な受験生が集まるため、ハイレベルな競争になりがちです
一方、教科・科目が多い場合、志願者数が少なくなる傾向のため、合格の可能性が上がる場合もあります。
教科・科目数だけに目を奪われず、お子さまの強みを生かせる入試方式かどうか、入試要項を見ながらチェックしましょう。
「共通テスト利用型入試」の場合は、共通テストのみで合否を判定する方式と、大学独自の入試も課す方式があります。
特に前者はお子さまの負担も減るので、積極的に検討してみるのもよいでしょう。
国公立大が第1志望大で、その受験科目と併願大の受験科目が共通なら、共通テスト対策がそのまま併願大の受験対策になるため、効率的です。
新しい入試での変更を取りやめる大学も
入試要項のチェックポイントとして、コロナウイルスの影響も見逃せません。
一例として、筑波大は2021年度入試の一般選抜で主体性評価を予定していましたが、2024年度入試まで取りやめることを発表しました。
調査書を用いた主体性評価は、これまでの入試と大きく異なるため、大きな注目を集めていたものの、コロナウイルスの影響により、高校で通常の学習や活動ができなくなり、調査書を適切に評価することが難しい、と判断されました。
同じように主体性評価に力を入れている、東京都立大や佐賀大は、2022年度入試では予定通り主体性評価を行う見込みです(2021年11月現在)。
このように、コロナウイルスの感染状況などにより、以前に発表された入試の内容から変化している場合があるため、大学からのお知らせなどにも注意が必要です。
入試要項や大学パンフの取り寄せは、保護者のかたもサポートを
お子さま自身が入試要項や大学パンフを調べ、取り寄せれば、お子さまの「◯◯大学へ行きたい!」という気持ちがより強くなるでしょう。
しかし、部活や勉強で忙しく、なかなかそこまで手が回らない、というお子さまも多いものです。
また、どんな大学がよいのかわからず、お子さまが悩んでいる、という場合もあるでしょう。
そうしたときは、保護者のかたが、大学の入試要項や大学パンフを取り寄せてもOK!
取り寄せた入試要項や大学パンフをお子さまと一緒に見ながら、「この大学ではこんなことも学べるんだね」「得意な教科が重視されているね」などと話してみてください。
進学後の楽しみや入試の様子がイメージでき、勉強へのモチベーションが上がることでしょう。
なお、入試要項や大学パンフは、時期によって昨年度の情報が掲載されていたり、急な変更が入り、改訂されたりすることがあります。
大学の公式サイトの受験生案内ページなどを見て、最新版かどうかチェックすることも忘れないようにしてください。
上手に関わることで、お子さまが100%の力を発揮できるように
入試要項は、入試方式や出願条件、日程など、入試に関する情報が網羅されている一方、しっかり読み込むことはなかなか大変です。
第1志望大だけでなく、併願大もあればなおさらです。
それだけに、「自分のことは自分でやってほしい」「私にはよくわからない」などと、完全にお子さま任せにしてしまうのではなく、お子さまが勉強に集中できるよう、保護者のかたも上手に関わり、お子さまをサポートできるといいですね。
それが、お子さまの「ベストな受験」にきっとつながるはずです。
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