中高生の保護者のかた必見!テストの復習をより効果的にする4つのポイント!
- テスト対策
テストや模擬試験の前の対策はきちんとやっていても、答案が返却された後は、点数を見て「良かった」「悪かった」という感想で終わってしまうご家庭も多いのではないのでしょうか。しかし、テストの答案には成長のヒントがつまっています。今回は、お子さまと一緒にテスト結果に向き合って成長するためのポイントを順を追ってご紹介します。
ポイント① 点数だけでなく「平均点」にも注目する
お子さまが40点のテストの答案を持ってきたとき、どんなことを感じますか。「なんでこんなに低い点数なの!?」と怒ってしまいそうですが、もしこのテストの平均点が20点だったとしたらどうでしょうか。平均点の倍の点数を取っているわけですから、当然ほめてあげるべき点数です。
このように、テストや模擬試験によっては平均点がとても低かったり、逆にとても高かったりということがよくあります。ですので、ただ得点だけを見るのではなく、平均点との差を確認してあげましょう。
また、得意科目や苦手科目によっても、声かけする内容を変えてあげましょう。たとえば、苦手科目で平均点を取ることは大変ですから、平均点にぎりぎり届かなかったとしても、ほめてあげることが必要です。
- 平均点との差を見る
- 得意・苦手科目で声かけする内容を変える
ポイント② 「できたはず」の問題にしぼって復習する
間違えた問題全部を復習しようと思っても、復習する量が多すぎたり、そもそも難しすぎる問題があったりして、復習を途中でやめてしまうお子さまもいるのではないでしょうか。ですので、復習は「できたはず」の問題にしぼってやることが重要です。
よく答案が返されたときに、「え?ここ正解だと思ったのに、なんで間違えてるの?」となる問題がありますが、まさにこういった問題が復習するべき問題なのです。復習するべき問題の基準としては、次の3つです。
- (1) ケアレスミスだと思う問題
- (2) 正解していると思ったのに、間違えた問題
- (3) 解説を読んだときに理解できた問題
- ※ この3つの基準でも多い場合は、(1)と(2)だけにしぼる
逆に、解説を読んでもわからないような問題は、今すぐに理解するのは難しいです。そういった問題はいったん保留しておいて、「できたはず」の問題が確実に「できる」ようにすることに集中しましょう。
ポイント③ 間違え方に合わせて復習する
復習すべき問題を決めたら、その問題に合わせて復習することが大切です。
(1)のケアレスミスは、「あー、ケアレスミスだったー。」で終わらせずに、そのケアレスミスを防ぐための具体的行動を1つ決めましょう。そして、次のテストのときに必ずその行動を実行して、同じようなケアレスミスをしないかどうかを確認しましょう。
(2)の正解していると思ったのに間違えた問題は、解法全てではなく、どこか一部を間違えていることが多いです。その部分を見つけて、意識して解き直すことが重要です。
(3)の解説を読んだときに理解できた問題は、その問題を解くための知識や解法は頭の中にあるということになります。あとは、どうやったらその解法にたどりつけるかを考える必要があるので、問題文に注目して「この問題だったら、この解法を使う」という問題と解法のつながりを意識して復習しましょう。
- ケアレスミスは具体的行動を決めて実行する
- 解説が理解できる問題は、問題と解法のつながりを意識する
ポイント④ 次回の目標点を決める
次回の目標点は、今回のテストの点数に「できたはず」の問題の点数を加えた点数にします。次のテストの単元や分野が異なることがあるので、まったく同じ条件にはなりませんが、到達可能な目標点を意識することになり、今やっている復習が次のテストでの点数アップにつながります。
また、次のテストを受けているときも、この目標点を意識して問題を解き進めることができます。
- 次の目標は「できたはず」の問題の点数を加えた点数
まとめ & 実践 TIPS
復習が学力アップにつながるお子さまとそうでないお子さまの違いは、間違えた問題を「どれだけ意識して」復習しているかです。ですので、復習するべき問題をしぼり、それを意識して解き直し、次のテストでその問題ができた状態を意識することが大事になります。なかなかお子さまひとりでやるのは難しいことだと思いますので、「どの問題だったらできた?」「ケアレスミスしないようにするには、どうしたらいいかな?」と保護者も一緒になって考えることが大事です。
株式会社プランディット 編集事業部 理科課 原田
編集プロダクションの株式会社プランディットで、進研ゼミを中心に、小学校から高校向けの理科の教材編集を担当。
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