【小論文書き方講座1】そもそも小論文って何?小論文と作文の違いは?

まずはじめに押さえておきたい、小論文と作文の違い

小論文に取り組む前に誰もがぶつかるのが、「そもそも小論文って何?」「作文とどう違うの?」という疑問だと思います。ではまず、作文と比較することで、小論文とは何かを見ていくことにします。

小論文は、問われていることに対して「私は、~と考える」という意見を述べ、「なぜなら、~だからだ」という理由(論拠)を筋道立てて説明し、相手を説得する文章のこと。論理性や説得力の高さにポイントが置かれます。
一方、作文は「~だと思う」「~して楽しかった」など、ある出来事から自分の心境や感想を述べた文章のこと。文章の流れ、感性の豊かさ、表現のうまさなどにポイントが置かれます。「運動会」というテーマを例に、その違いを見てみます。

小論文に求められているのは、表現の美しさではなく、「考える力」であり、読み手を説得する力です。どんなにしゃれた表現や言い回しがあっても、文章全体が「意見」と「理由(論拠)」という構造になっていなければ小論文とは言えません。また、意見があっても「なぜそう言えるのか」という理由がなければ小論文にはならないのです。

よい小論文(=合格する小論文)を書くために必要な4つの力!

小論文を書くために、「いったい何が必要なのか?」「入試では何が求められているのか?」、不安や心配もありますよね。
よい小論文を書くうえで欠かせないのが、「読解力」「発想力」「論理的思考力」「表現力」の4つです。

◆読解力

設問・資料を客観的に読みとったうえで、その背景にあるものまでを読みとる力。小論文における読解力とは、現代文で養成する読解力とは違い「論じるための読解」ととらえます。

◆発想力

資料に疑問をぶつけたり、自分なりの問い・具体例・アイデアなどを考えたりする時に使う力。

◆論理的思考力

発想力を使って洗い出した、課題に対する自分の意見や理由(論拠)を筋道立てて組み立てる力。

◆表現力

自分の考えを表現して、読み手にわかりやすく伝える力。

これらの4つの力は、よい小論文を書くためにとても重要な力です。そして、すべての土台になるのが、ほかの誰でもない「自分自身」。自分の中に持っている経験やそこから得た実感、また各教科の知識、社会の出来事に対する知識、志望する学問の知識が、「小論文を書くための材料」になるのです。

文/進研ゼミ高校講座 受験情報担当 ライター 伊藤

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