中学受験のプロが教えるケアレスミスの防ぎ方

中学受験のプロが教えるケアレスミスの防ぎ方算数の文章題で早とちりをしてケアレスミスが多い、と嘆く小6女子の保護者の悩みに対し、ベネッセ教育情報サイトが平山入試研究所の小泉浩明氏に、ケアレスミスの防ぎ方についてアドバイスをもらった。 ***【保護者からの質問】算数の文章題を解く時、早とちりしてしまうことがあります。問題の大切なところに線をひくようにしているのですが、それでも間違えます。ケアレスミスを防ぐにはどうすればよいでしょうか。(小6女子の母親)【小泉氏からのアドバイス】ケアレスミスは、案外同じところで起こすもの。よく間違える箇所の一覧を作って、試験の時には、特にその部分を意識するような工夫をしましょう。見直しも、もちろん大切です。そしてなによりも大切なことは、試験中にも平常心を保つことです。平常心が保たれなければ、ミスをしやすい箇所も、防ぐ工夫も、頭から消えてしまうかもしれません。試験中は、時間内で問題を解くわけですから、神経を集中させるためにある程度の気持ちの高揚は必要です。そして、その状態で気持ちをそれ以上に高揚させない、あるいはなえさせないように「コントロール」することが大切なのです。それには一にも二にも準備、すなわち練習です。本番に近い模擬試験など、経験をいくつも積んで慣れることで、気持ちをコントロールする術を学んでいくのです。ケアレスミスを防ぐには、ミスをしないための工夫をすると共に、気持ちをコントロールできるようになることが非常に重要です。神経質なお子さまは、十分に準備して過去演習で結果を出し、それを信じて試験に臨むことがポイントでしょう。一方、大ざっぱなお子さまは十分な準備までは同じですが、よい結果を出してもあまり自分の力を過信しないで、最後まで1点でも多くとろう、何かミスはないかという気持ちを持ち続けることが大切だと思います。

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