自由研究のテーマ探しにぴったり プロが教える博物館の歩き方

自由研究のテーマ探しにぴったり プロが教える博物館の歩き方歴史・芸術・民俗・産業・自然科学などに関する貴重な資料を、間近で見学できる「博物館」。学校で学んだことをより深く理解することができるので、夏の自由研究にもぴったりの施設といえる。ベネッセ教育情報サイトでは、博物館の上手な活用方法を、国立科学博物館事業推進部学習企画・調整課の岩崎誠司氏、神島智美氏に伺った。

 

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博物館では子どもの疑問や気付きを大切にしてあげてほしいです。これらは自由研究のテーマにもなりますし、将来進路を考えるうえでのきっかけになるかもしれません。国立科学博物館に所属している研究者の中には、子ども時代に疑問に思ったことが、現在の研究の根底にあるという者も多いのです。

 

博物館は《立体的な図鑑》です。実際に自分の目で展示物を見ることができるため、本やインターネットでは感じなかったさまざまな気付きがあるでしょう。自由研究のテーマ探しに、またテーマが決まっていてそれを深めたい人にも、ぜひ上手に活用してほしいと思います。

 

テーマを探すなら、まずは気になるフロアを歩いてみてください。歩いていく中で、今まで気付かなかった疑問や興味を持つはずです。ガイドツアーに参加してみるのもおすすめです。自由研究のテーマが決まっているなら、事前にホームページなどを通じて、見たいものがどこにありそうか、どのようにすれば資料を得られるかなどを調べておくとよいでしょう。

 

多くの博物館が、楽しみながら学習できるイベントを多数開催しています。興味があるものに参加してみると、自由研究のアイデアを得られるかもしれません。また、全国の博物館(科学博物館・科学館・動物園・水族館・プラネタリウムなど)を10回利用(同じ館を10回訪れてもOK)し、学習記録と感想文を提出した小中学生に、「博物館の達人認定証」を贈呈する企画があります。家族旅行のついでに各地の博物館を訪れるのも楽しいのではないでしょうか。

 

出典:おもしろくて、ためになる! 博物館の歩き方【後編】自由研究活用編 -ベネッセ教育情報サイト

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