中学受験のプロが教える「やりきる力」の身に付け方
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「じっくり粘って考えること」が苦手で、算数の問題などもすぐにあきらめてしまう……。小5女子の保護者の悩みに対し、ベネッセ教育情報サイトが、平山入試研究所の小泉浩明氏に、「やりきる力」の身に付け方についてアドバイスをもらった。
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【保護者からの質問】
算数の問題をじっくり粘って考えることが苦手のようで、すぐ「わからない」と言います。図を描いたり、わかっているところには線をひいたりするなどしているようなのですが、あきらめが早いように思います。(小5女子の母親)
【小泉氏からのアドバイス】
難しい問題を解くのが好きな子もいれば、すぐにあきらめてしまう子もいます。その差はどこから出てくるのでしょうか? 粘れる子は、今までに粘ってよい結果が出た経験があるのかもしれません。
たとえば、難しい問題をあきらめずに解いて、幸運にも解けた経験がある子どもなら、問題が解けた喜びや誇らしい思いが得られたことでしょう。そんな時「がんばるってつらいけど、あとでうれしい」ということを学びます。逆に、その経験が少ないと、「自分には無理」「つらいだけであとの喜びはない」と、途中であきらめてしまいます。あきらめてしまえば、そこで終わり。がんばることができなくなってしまいます。これは勉強だけのことではありません。遊びを含めたさまざまなシーンでも同じことがいえます。
成功体験は、やる気を引き出す大きなエネルギー。成功体験を得るには、その子どもにとってちょっと難しい課題を与えて、それを克服させることです。少し背伸びをしないと届かないような問題を、徐々にレベルを上げながら与えることがポイントです。勉強を含め、がんばってやり遂げたという自信を、小学生時代に付けたいものです。今からでもがんばる力を付けるべく勉強に取り組ませたほうがよいでしょう。成功体験の一つひとつの積み重ねにより、粘り強くやりきるという気持ちが少しずつでも培われていければと思います。
出典:算数の問題をじっくり粘って考えることが苦手です[中学受験] -ベネッセ教育情報サイト
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