センター試験間近 胸いっぱいの我が子を見守る母の心とは

センター試験間近 胸いっぱいの我が子を見守る母の心とはもうすぐセンター試験。大学受験をめざして浪人中のマンガ家・おぐらなおみ氏の長女も、勉強にスパートをかけている。ベネッセ教育情報サイトでは、そんな受験生家庭の現状を伺った。 ***泣かれてしまいました。ただでさえ夜中の涙は重いというのに、浪人生の、成績が伸び悩んでいる、実のムスメの、そんな涙ときたら、のしかかる重量は相当なものです。不安にかられて涙を流す気持ちはよくわかりますが、「あとがないから。」という言葉にはさすがに胸が締め付けられました。「二浪はしない。」というのが最近のムスメの口癖でしたが、知らず知らずのうちにこの言葉がプレッシャーになって、おおいかぶさってきたのでしょうか。しかしながら本当に、「あとがない人生」なんて、そんなさびしいことを言ってほしくはない。今はそう思っていても、これからの長い人生、やり直しができないことなんてあるものか! しかし現実問題として、受験に挑んでいる若者に対して「受験なんて小さい悩みだよ!」とこんなことを言って励ますのは、酷なことだと思い、私は言葉に詰まりました。後日、ムスメの通っている予備校で三者面談がありました。親子でどんよりと進路指導担当の方と向き合い、今とても行き詰まっている旨を伝えました。すると、確実に合格できるという判定ではないものの、4月から成績は伸びているし、第一志望の大学はじゅうぶんねらえるとのこと。また、ムスメの考えた大学受験日程を見ると、もう1校くらいは受験校を増やせると。多分その不安は、私立大学の準備が遅れていることから来ていると思うのだけれど、それより今はセンター試験に焦点を合わせて勉強したほうがいいかもしれない。「センターが終わってから私大入試まで1か月近くあるんだよ? 間に合うよ!」それを聞いた時のムスメのほっとした顔ときたら。夜中の涙をなんとか乗り越えた、この日のことを糧にして、受験に臨んでほしい。祈るような気持ちで、心からそう考えております。

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