不安すぎる切ない夜の話、なう。[おぐらなおみの「もういちど受験なう。」~浪人・再チャレンジ編~]

++不安すぎる切ない夜の話、なう。++

泣かれてしまいました。

ただでさえ夜中の涙は重いというのに、浪人生の、成績が伸び悩んでいる、実のムスメの、
そんな涙ときたら、のしかかる重量は相当なものです。

去年のセンター試験が終わった時、「まったくもって準備不足だった。」と嘆いていたムスメ。
浪人してみっちり勉強すれば余裕をもって取り組めるのではないか、と4月の時点では
私もムスメも同じ気持ちでおりました。

親の欲目を差し引いても、うちのムスメがだらだらと遊び半分で受験に取り組んできたとは
思えませんし、現役時代によりも成績は伸びています。
それでも、「浪人すればなにもかも大丈夫!」と思っていた自分が甘かった、と
反省することも多かったのでしょう。

不安にかられて涙を流す気持ちはよくわかりますが、「あとがないから。」という言葉には
さすがに胸が締め付けられました。

「二浪はしない。」というのが最近のムスメの口癖でしたが、知らず知らずのうちに
この言葉がプレッシャーになって、おおいかぶさってきたのでしょうか。

しかしながら本当に、「あとがない人生」なんて、そんなさびしいことを言ってほしくはない。

「人生にあとがない」なんて言われたら、そんなことはないよ、と言うのが親の務めでしょう。
今はそう思っていても、これからの長い人生、やり直しができないことなんてあるものか!

しかし現実問題として、受験に挑んでいる若者に対して「受験なんて小さい悩みだよ!」と
こんなことを言って励ますのは、酷なことだと思い、私は言葉に詰まりました。

後日、ムスメの通っている予備校で三者面談がありました。

親子でどんよりと進路指導担当の方と向き合い、今とても行き詰まっている旨を伝えました。

すると、確実に合格できるという判定ではないものの、4月から成績は伸びているし、
第一志望の大学はじゅうぶんねらえるとのこと。
また、ムスメの考えた大学受験日程を見ると、もう1校くらいは受験校を増やせると。
多分その不安は、私立大学の準備が遅れていることから来ていると思うのだけれど、
それより今はセンター試験に焦点を合わせて勉強したほうがいいかもしれない。

「センターが終わってから私大入試まで1か月近くあるんだよ? 間に合うよ!」

それを聞いた時のムスメのほっとした顔ときたら。

常日頃、「悩みの解消方法は、問題を具体的にすることが大切」と、思っておりましたが
まさにこの日、受験のプロにその方法をもって助けられることに。

なんとなく気持ちが上向いたムスメと私は、予備校の近くでステーキを食べました。

土曜の夜のオフィス街、平日に比べて多少は人の少ない店で久しぶりにゆっくり食べる肉は
とてもおいしくて、みるみる元気がチャージされていくようでした。

やっぱりもうちょっとがんばってみる、というムスメが大変頼もしく、
調子に乗って、そのあとフルーツパフェも食べに行ってしまい、元気どころか体重を
大幅にチャージしてしまったワタクシではありますが、後悔はしていない!
(本当はちょっとだけしている!)

センター試験まで、いよいよ1か月を切りました。

夜中の涙をなんとか乗り越えた、この日のことを糧にして、受験に臨んでほしい。
祈るような気持ちで、心からそう考えております。

プロフィール

おぐらなおみ

おぐらなおみ

マンガ家、イラストレーター。「子育てレインボウ」「育児バビデブー」「働きママン1年生」など著書多数。

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