心乱れてぐーらぐら、なう。[大学受験]
残暑厳しき折、いかがお過ごしですか?
夏を制する者は受験を制す、なんて言葉がありますが、どうですか? 制せました?
我が家は暑さに制された感がございます。本当に暑かった……。
ムスメは何がつらかったかって、炎天下の移動がつらかったそうです。
午前中は高校の補習、そのあと予備校の授業、というのが通常スケジュールでしたが、
ギラギラ燃える太陽にあぶられて移動し、そのあとクーラーの効いた教室で長時間過ごすと
なんとなくだるくなってきて、それが毎日続くと相当疲れがたまってくる。体がむくむ。
そのうち「何でこんな生活を送らなければならないんだろう……。」と、気持ちが沈む。
家に帰ってくるなりソファーにつっぷして、ぐったりしているのが常でした。
「食欲はあるの?」と聞けば「メニューによる。」と、相変わらず減らず口を叩いているうちは大丈夫、
しばらくすると、好物のお肉も少ししか食べず(全然食べないということはさすがになかった。)、
シャワーを浴びてバタンキュー! という日が数日続き、今度は「家で勉強ができないこと。」を
くよくよと悩むようになりました。
身体が疲れているのだから思い切って休んで、そのあとがんばればいいと思うのですが、
これは性格なんでしょうね、そういうことができないらしい。罪悪感で押しつぶされそうになる。
そして「勉強がつらい。」「大学なんてどうでもいい。」などと言いながら、号泣です。
ムスメが小学生の頃、どうして勉強しなきゃだめなの? と聞かれたときに私はすごく悩んで、
たとえば「将来やりたいことができたときに困らないように準備しておく。」とか、
「自分を磨くために勉強が必要。」などという答えは、誰かから聞くであろう、
私は私らしい答えを聞かせてやりたい、と強く思ったのですごく悩んだ結果、
「勉強しないと面白いことを面白がれないよ。」と答えました。
たとえば「バスコ・ダ・ガマか!」なんてツッコミを聞いても、「釜がどうかしたんだろうな」くらいしか
思えないのってつまらないよ、勉強していろいろなことを知ったほうが人生面白いよ、と。
今思い返しても「なんだそりゃ?」な答えなのですが、そのときのムスメはそれはそれで納得し、
勉強に身が入るようになった、という「ちょっといい話」でございます。
しかし、現在のムスメにそんなことを言っても納得いかないでしょう。本当にどうしたものやら。
とりあえず気持ちの乱高下を受け止めつつ、いよいよ本格的な受験生活に突入しそうです。
「悩んでいる間もなくなるかもしれない」という現実に、ムスメが押しつぶされませんように……。