4年生の秋は家族で豊かな時間を過ごして、と中学受験の専門家
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中学受験を目指す4年生にとって、今の時期はどのような学びが重要なのだろうか。「4年生は、感情や感性が発達してくる時期。よいものを見たり聞いたりして視野を広げることが大切」と語るのは、森上教育研究所の森上展安氏。ベネッセ教育情報サイトでは、4年生の秋にこそ体験しておきたいことを、森上氏に伺った。
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芸術の秋ですね。ぜひ、美術館や博物館、劇場やコンサートホールなどに子どもを連れて行きましょう。ほんものの美術品に触れることで、ものをよく見る「目」が養われますし、音楽や舞台芸術に触れると、さまざまな感覚や感情が刺激され、いきいきと動き出します。
「見聞を広める」という言葉がありますが、「言葉」と「もの」をつなげる体験が必要なんですね。
ポイントは「保護者自身が楽しめるところへ行く」こと。保護者のかたが興味を持つものには、子どもも興味をもつことが多いためです。「今週はお父さんと動物園」「来週はお母さんとコンサート」というふうに、興味・関心に応じて分担を決めるのもおすすめです。
子どもが不得意な分野については、「おでかけ」や「遊び」と結びつけて興味をつないでおいてください。たとえば理科の力学分野であれば、動きの感覚がつかめるおもちゃや工作を楽しむといった方法があります。算数は、パズル的な問題がよいでしょう。「解けそう」という予感があり、少し難しくても「解きたい」と思えるので、自分の能力に対する肯定感が自然に育ちます。
今の時期、一番大切なのは、家族で豊かな時間を過ごすこと。家族との思い出は、その子の感じ方や考え方の原点となります。家族で美術館や博物館などに出かければ、そこにある世界の豊かさや不思議さが、保護者というフィルターをとおして伝わります。家族との思い出を生かして意欲や好奇心を育てるのは、受験勉強がまだ忙しくなく、思春期が始まる前の、今しかできないことなのです。
出典:「おでかけ」「遊び」で苦手予防![中学受験 4年生] -ベネッセ教育情報サイト
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