中学受験の専門家が教える、小学4年生の今やるべきこと
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中学受験を考える保護者の役割は、子どもの成長に応じてベストタイミングで働きかけ、環境を整えること。受験生活では入試に向けて、月毎の目標にするべきスケジュールがある。特に小学4年生にとって、受験勉強のスタートとなる今の時期に取り組みたいのは、「第1志望校を決めること」。森上教育研究所の森上展安氏に、志望校の決め方について話を伺った。
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この時期にまずやっていただきたいのは、子どもに目標を持たせること。目標もなしに努力するのはつらいことですから、目標立てが遅いと学習への取り組みが遅れてしまいます。目標は、子どもにとって身近で、達成した時の具体的なイメージがわき、わくわくするようなものである必要があります。近所のお姉さんやお兄さんなど、身近に志望校につながるロールモデルがいれば理想的です。
保護者は、志望校の候補を最低でも3校以上選んでおきましょう。各学校の主義主張、教育方針や校風、卒業生の進路や課外活動の様子などがポイントです。「予算」も考え、家計に対して学費が高すぎ、生活に支障をきたすような選択は避けたほうが賢明です。
志望校は必ず子どもとよく話し合い、子どもが自分で選べるようにしてください。学費を出すのは保護者でも、実際に学ぶのは子どもで、両者が合意に至る必要があります。志望校決定は、保護者とお子さまが対等の立場で話し合う最初の機会、大切な「交渉事」と考えましょう。
9歳までの子どもとの関係が「コントロール」だとすれば、10歳からは「マネジメント」。コーチとランナーのような関係といってもよいでしょう。子どもが望む方向へ自分らしく走っていけるよう、コーチはあらかじめさまざまな情報を集めておく必要があります。その意味では、ランナーよりコーチのほうが、学ぶべきことは多いかもしれませんね。
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