ご飯を自分でよそってみたら残さず食べるようになる?! あなどれない「自分のことを自分でする」ことの大切さ

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食事の準備は、基本的に保護者のかたがしていますよね。では、ご飯は誰がよそっていますか? これも、保護者のかたがやっていることが多いでしょう。この「ご飯をよそう」ことを、家族みんなでやってみませんか?

この記事のポイント

子どもだってご飯をよそうくらいできる!

給食では、配膳を子どもがおこなっていることも多いでしょう。学校なら当たり前。保育園や幼稚園でも、年中・年長クラスになれば子どもが配膳をしていることも多いです。つまり、子どもだって自分で配膳ができるということ。

汁物などは心配ですが、ご飯なら可能です。炊飯器の高さなどを調整してあげれば、問題なくできるはず。毎日のことなので習慣化しやすいでしょう。また、ご飯は一人ずつ茶碗によそうものですよね。大皿で食事をしている家庭でも、ご飯は一人ずつあるはず。つまり、子どもだけでなく家族全員ができるということです。

残さず食べられるようになる?! 自分でご飯をよそうメリット

ご飯を自分でよそうことで、子どもだけでなく保護者のかたにもメリットが生まれます。

・自分が食べられる量を把握できる

自分でご飯をよそうことで、自分の食事量を把握することができます。もちろん、始めは盛り過ぎたり少な過ぎたりするでしょう。でも叱ったりはせず、次はどうすればよいかを一緒に考えてみてください。そうすることで、少しずつ自分の食べられる量がわかってきます。

お腹が空いていればたくさんよそって、食欲がない日は少なくする。そうやって、自分で考える力もついてくるでしょう。残さず食べられることも増えてくるかもしれませんね。保護者のかたが食べさせたいと思う量と違うかもしれませんが、ぜひお子さまの気持ちも受け入れていってあげてください。

・道具の使い方がわかる

日本食において、ご飯は欠かせないもの。そのご飯に関わる道具の使い方を知るのは、とても大事なことです。炊飯器のボタンの押し方、しゃもじの持ち方……始めは手を添えてあげてもよいので、少しずつ練習していきましょう。ご飯をよそうことを通して、お米を洗ったりご飯を炊いたりすることも覚えていけるかもしれません。

・「熱い」「危ない」という経験ができる

炊飯器に手が当たると熱いですよね。でも、少しくらいであれば危険な経験をすることも大事。これから料理をするようになれば、もっと多くの「熱い」や「痛い」に出会います。そういった経験を通して、何に気を付ければよいのかを学んでいくのです。もちろん、年齢やお子さまの様子によって配慮は必要なので、どこまで経験させるかはご家庭で判断してください。

・家事が減る

子どもが自分でご飯をよそうようになれば、保護者のかたの負担は減ります。子どもがやっているのをきっかけに家族全員がご飯をよそうようになれば、なおよいでしょう。もちろん始めは余計に手間がかかるかもしれませんが、慣れてしまえばきっとラクになります。これをきっかけに、食事の用意を手伝ってくれることも増えるかもしれません。

小さい子どもなら大きな器からよそってみるのもアリ

体や手指の発達を考えると、ご飯をよそうというのは4歳くらいからがおすすめです。でも、もっと小さい頃から「やりたい!」というようであれば、どんどん経験させてあげましょう。

炊飯器から直接よそうのが心配であれば、大きめのボウルや器にご飯をよそっておき、そこから茶碗へという方法もあります。これなら危険もありませんし、テーブルの上ならこぼしても問題なし。お子さまの年齢に合わせてやり方を変えてあげれば、いつからでもできます。子どもにやる気があるなら、早過ぎることはありません。

まとめ & 実践 TIPS

ご飯をよそうという簡単な食事の準備だけなのに、たくさんのメリットがあります。始めは大変ですが、慣れてしまえばむしろラク。ぜひ今日から、ご飯を自分でよそうということをやってみませんか?

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