杉山愛氏と母に学ぶ、子どもの可能性を伸ばす子育て術

元プロテニスプレーヤーで、現在はスポーツキャスターとして活躍中の杉山愛氏。そして、愛氏の母親で、スポーツ教育研究者として選手の指導を行う杉山芙沙子氏。2015(平成27)年5月に東京で開催された『Benesse進学フェア2015』での両氏の講演から、ベネッセ教育情報サイトが、子どもの能力を引き出すヒントについてレポートする。

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杉山家の子育て論

 

子どもがどこを理解して、どこを理解できていないのかは、そばにいる保護者がいちばんわかっていると思います。80年、90年の人生の中で、親子でいられるのは、子どもが独立するまでの期間しかありません。縁があって保護者のもとに子どもが来て、自分たちの方針で教育して社会に返す。そのようにして、社会に貢献していく人を作るのが子育てだと、私は思っています。(杉山芙沙子氏)

 

ルーティン・ワークの大切さ

 

毎日毎日コツコツやっていかなければ、自分の力にはならないと思います。気分が乗らない日にも、うまくいかない日にもがんばれる力を付けることは、スポーツ選手、ビジネスパーソン、中学受験をめざす小学生、誰にでも共通しているのではないでしょうか。ルーティン・ワークは、毎日毎日することによって、自分の変化に気付けますし、がんばれない時もがんばれる力に結び付けられるので、大切にしています。(杉山愛氏)

 

●大きな実を結ぶ小さな毎日の行い

 

「帰ってきたら靴はちゃんとそろえる」「手洗い、うがいをする」「かばんは決まった場所に置く」など、日常生活には小さな決まりごとがたくさんあります。ランドセルを放り投げ、着替えもせずに休んでいるようでは、いやなことはやらないという日々につながります。(芙沙子氏)

 

勉強にしてもスポーツにしても、「これだけやった」と言えるものがあるか、ということが、がんばれるパフォーマンスにつながるでしょうから、毎日の積み重ね、プロセスは重要だといえます。(愛氏)

 

出典:「目標を達成するための心構え、子どもの可能性を伸ばす子育て術」 -ベネッセ教育情報サイト

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