ピンクのマーカーが効果的? 中学受験の問題文を正確に読む方法
問題文を最後まで読まずに解答するため正しい答えが出せない、大ざっぱな性格の小3女子。しっかり問題文を読むように指導するにはどうしたらよいかと悩む保護者に、平山入試研究所の小泉浩明氏がアドバイスする。
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【保護者からの質問】
問題文を最後まで読まずに解答する癖がついているようです。先日も「当てはまらないものを選べ」という問題なのに、「当てはまるもの」を選んで答えていました。最後まで問題文をきちんと読むようにするには、どのようなトレーニングをすれば改善するでしょうか?(小3女子の母親)
【小泉氏からのアドバイス】
集中して文章を読むには、鉛筆などで線を引いたり印を付けたりするのが効果的です。ピンクやグリーンのマーカーなど、はっきり印が付くものを使うのもよい方法です。問題は「どこに付けるか」。「文章の中の大切なところに付けろ」などとあいまいな言い方だと、どこに付けたらよいかわからず、やたら線を引いて問題文がマーカーで塗り潰されるか、逆にほとんど付けないかのどちらかになりがちです。具体的に印を付けるところを教えてあげてください。
たとえば、物語文の場合は、登場人物や気持ちを表す言葉に印を付けます。少なくとも「いい気持ち(+)」なのか「嫌な気持ち(-)」なのかの印を付けて読んでいくと、気持ちの変化が目に見えてはっきりと展開がわかると思います。説明的文章の場合は、接続語や繰り返し出てくる言葉(似ている言葉も含む)などに線を引いて、集中しながら読むことから始めてみてください。
問題文だけではなく、問いにも線を引かせるとよいでしょう。「どんな気持ちですか」、「どんなことですか」などと質問している箇所や、「抜き出しなさい」、「30字以内で」などの条件にも線を引きます。こうした練習を普段していると、いざ試験になった時にも鉛筆で線を引きながら集中して読むことができるようになります。
出典:問題文を最後まで読まずに解答してしまいます[中学受験] -ベネッセ教育情報サイト