なぜ国語の文章問題で正解できない?つまずく理由とおすすめ勉強法

「うちの子、国語の文章問題で正解できない…」と悩んでいませんか? 文章問題で正解を出す実力をつけるには、読解力の向上が欠かせません。なぜ国語の文章問題でつまずく理由、正解を導くためのポイント、普段のおすすめ勉強法などを解説します。

この記事のポイント

国語の文章問題でつまずく理由3つ

国語の文章問題できちんと答えを導くには、文章の内容を理解する「読解力」が必要です。目で文字を追うだけでは、文章の流れや論旨の展開を理解しないまま読み進めてしまうこともあります。

文章問題でつまずく主な理由として考えられるのは、知識の不足や文章のタイプに合った読み方ができていないことなど。「文章問題の点数が伸びない…」というお子さんに、以下のような特徴がないかチェックしてみてください。

【理由1】語彙力が不足している

国語の文章問題で正解を出せない場合にまずチェックしたいのが、お子さんの語彙力です。

語彙力とは、漢字、単語、熟語、慣用句などの知識のこと。語彙力が不足していると文章に出てくる多くの言葉を理解できず、文章問題を解くのも困難です。

特に小学生・中学生は基本の語彙力を磨く大切な時期。学校で習う漢字や言葉の意味など、学年ごとに学習する内容を中心に知っている漢字や言葉を増やしていかなければなりません。

【理由2】指示語の内容があいまい

文章には「これ」「それ」「あれ」といった指示語がよく登場します。国語の文章問題では、指示語の内容を問うものもありますよね。指示語の内容も、文章全体を理解するためにとても重要です。

指示語の内容は、多くの場合その指示語の前にあります。ただ、文章によっては指示語の後に内容がくるケースも見られます。

複雑な文章になるほど指示語の内容をとりにくくなりますので、小学生のうちから、ていねいに指示語の内容を拾う習慣を身につけておきましょう。

【理由3】慣れていないテーマや場面

国語の文章問題でつまずく3つめの理由は、文章のテーマや描かれている場面が子どもにとって身近な内容ではないことです。

物語文では、ある場面を抜粋して登場人物の気持ちを推測させる設問があります。もし、テストに取り組むその子にとって馴染みのない場面、経験したことがないような状況なら、気持ちの推測は難しいかもしれません。

説明文でも、その子の生活であまり触れてこなかった問題がテーマになっていれば、理解できる内容は減ってしまうでしょう。

国語の文章問題を解くうえでおさえたいポイント3つ

国語の文章問題で正解を出し成績をアップさせるには、基本の読解力をアップさせるとともに、おさえておきたいポイントがあります。テストの解答に必要な解き方を知ることで、より実力を発揮しやすくなるでしょう。

【ポイント1】接続詞や文章タイプから文章構造をつかむ

文章には構造があります。物語文であれば起承転結、論説文であれば序論・本論・結論など。小学生で読む説明文でも、筆者の主張・根拠・具体例といった内容のまとまりが見られます。

特に説明文や論説文など論理的な文章は、接続詞に注目することで全体の構造を把握するのがコツです。

<接続詞の例>

  • つまり・すなわち…前の内容を言い換える接続詞
  • しかし・だが…前の内容とは逆のことを言おうとする接続詞
  • さて・ところで…話題が変わることを示す接続詞

「小説は好きだけど説明文は苦手…」というお子さんは、接続詞に印をつけながら読むだけでも、テストの点数アップにつながるでしょう。

接続詞の知識は、このあとに説明するポイント2でも役立ちます。

【ポイント2】知らない言葉は推測する

テストで出題される文章の中に知らない言葉があるのは珍しいことではありません。そうした言葉は、基本の語彙力と文脈から推測してみましょう。これも文章をきちんと読める実力の1つです。

たとえば、「AはBである。つまり、AはCなのだ」という形の文章があった場合、BとCは同じような内容を表現していることがわかります。たとえCの意味を知らなくても、「Bと同じような意味だな」と推測できるでしょう。

熟語なら、漢字それぞれの意味から推測できる場合もあります。

ただ、上手に推測するには推測の手がかりとなる基本的な語彙力が必要です。漢字や言葉の知識を増やしつつ、言葉の意味の推測に取り組んでみてください。

【ポイント3】設問の選択肢は本文と照らし合わせる

国語の文章問題に選択肢問題がある場合は、選択肢だけを見比べて選ぶのではなく、必ずその内容が書いてある本文もチェックしましょう。

設問にある選択肢には、

  • ・本文にある内容そのまま
  • ・本文にある内容で言い換えたもの
  • ・本文にある内容とは逆の内容
  • ・本文に書かれていない内容

といったいくつかのタイプが見られます。

本文と照らし合わせる際に、指示語の内容がヒントになる場合もあります。設問の目的(何を問おうとしているのか)を確認した上で、本文と照らし合わせながら解答を選びましょう。

文章問題を克服しよう!おすすめの勉強法4選

国語の文章問題が解けるようになるには、日々の勉強が大切です。今回は強化したい部分に分けて4つの勉強法をご紹介しましょう。

【勉強法1】音読と語彙力強化で基礎力アップ

まず文章の内容を理解するのに欠かせないのが、語彙力や一文を構成する要素を把握することです。

こうした力を伸ばすには、新しい漢字や言葉を覚えるとともに、正確な漢字の読み方や言葉の句切りを練習できる音読がおすすめです。

<語彙力の強化>

  • ・学校で学習する漢字や言葉をしっかり覚えていく
  • ・知らない言葉に出会ったら辞書で調べる
  • ・辞書の見出し語と意味だけでなく、類義語や対義語もチェックする
  • ・普段の会話の中でも、必要に応じて親御さんが大人の言葉で話す

<音読の練習>

  • ・大きな声でゆっくり、はっきり読む
  • ・漢字を正確に読んでいるか、言葉の区切り方が合っているかチェックする
  • ・読み飛ばしや読み間違いがある場合は改善していく
  • ・知らない言葉や漢字は音読の前か後できちんと調べる
  • ・小学校低学年のうちは親御さんが1文ずつゆっくり読んでみせる

親御さんが一緒に音読をする場合は、お子さんの間違いを注意しすぎないように気をつけてください。「違うよ」と言われ続けるとやる気を失いやすいからです。

多少の言いよどみや自信のないところで少し声が小さくなる部分は、ひととおり音読したあとで読み方の確認を。もし音読中にお子さんが首を傾げたり読み方を聞いてきた場合は、その場で教えてあげてください。

音読のあとは、「正確に読めたね」「ていねいに読めたね」「いい姿勢で読めたね」「前回読めなかったところをきちんと読めたね」など、お子さんの成長を言葉で伝えてあげてください。

【勉強法2】読書で読める文章と知識の幅を広げる

語彙力の強化とともに、子どもにとって豊かな経験となり、国語の成績アップにもつながるのが読書です。

小学生を対象としたベネッセ教育総合研究所の調査でも、読書をたくさんした子どもは、読書をしなかった子どもよりも1年後の偏差値が高くなるという結果になりました。

読書の進め方は、現在どの程度お子さんに読書の習慣があるかによって異なります。

<読書の習慣がない場合>

  • ・短い文章、簡単な文章を読むことから始めて、活字を読み続ける「体力」を養う
  • ・好きな図鑑、好きな人物の伝記、雑誌、マンガなど
  • ・日常的に「活字を読む」機会を設ける

<読書の習慣がついてきた場合>

  • ・筆者の言いたいことと、その理由を探しながら読む
  • ・自分ならどう思うかを考える
  • ・読んだ本のテーマや内容、感想などを親御さんと話したり日記に書いたりする

<すでに読書が習慣になっている場合>

  • ・さまざまなジャンルや文章のタイプをたくさん読む
  • ・小説や随筆などをとおして疑似体験を得る
  • ・日本人作家だけでなく海外作家の作品も読む
  • ・説明文や評論文などで幅広い知識を得る
  • ・ニュースや新聞で時事問題を知り、考える

【勉強法3】要約で情報を取捨選択する

読書の習慣がついてきたら、筆者の主張や根拠、物事の関係性などをより細かく把握する「精読」にもチャレンジしてみましょう。

<精読の方法>

  • ・接続詞、指示語を意識して読む
  • ・接続詞の前の文と後の文の関係をチェックする
  • ・指示語の内容を確認する(指示語に実際に言葉を当てはめて意味が通るか読み直してみる等)
  • ・文章全体の展開の仕方を確認する(ノートに段落構成をメモする等)

また、精読のあとに「要約」をすると、さらに理解が深まります。要約は、文章に出てくるさまざまな情報からテーマや筆者の主張にとって重要な要素を抜き出すという、情報の取捨選択の練習になるからです。

慣れないうちは1段落分の要約から始め、1章分の要約、関連する数章分の要約といったように量を増やしてみてください。ニュースや雑誌の記事など比較的短い文章で練習するのもおすすめです。

<要約のコツ>

  • ・要約したい範囲全体を読む
  • ・テーマとなっていることや、筆者の主張とその根拠を探す
  • ・くり返し登場する言葉(キーワード)に印をつける
  • ・細かい事例やテーマや主張に直接関係のない部分は省く
  • ・テーマや筆者の主張・根拠とキーワードを使ってまとめる

【勉強法4】親子の会話で思考力・論理力を鍛える

文章問題を理解しつつ設問の目的に応じた答えを導くには、思考力や論理力も必要です。特に小学生・中学生は、日常生活の中で保護者との会話を中心に身につけていくとよいでしょう。

<思考力・論理力の鍛え方>

  • ・子どもと一緒にニュースや新聞を見たときに「どう思う?」「どうして?」と尋ね、意見やその理由を聞く
  • ・保護者からも「こう思う。なぜかというと…」と話し、考える道筋を子どもに示す
  • ・保護者以外のいろいろな年齢・立場の人(地域活動で会う人、博物館などの学芸員、動物園などの飼育員など)と話す機会を活かし、より広い視野や知識で考えるきっかけをもつ

まとめ & 実践 TIPS

国語の文章問題を理解して解けるようになるには、お子さんがつまずいている理由を見つけ、強化していく必要があります。同時に、テスト対策として解き方のポイントをおさえると実力を発揮しやすくなるでしょう。

辞書を引く、音読をする、読書の幅を広げる、精読と要約をする、他の人と話し合うなど、できることはたくさんあります。お子さんにとって負担になりにくいところから、少しずつ伸ばしていきましょう。

出典:
読解力を鍛える方法は読書だけじゃない?保護者ができるサポートも紹介
https://benesse.jp/kyouiku/202108/20210809-2.html

国語力って何?大人にも重要な国語力を子どものうちに伸ばす勉強法4選
https://benesse.jp/kyouiku/202108/20210808-3.html#art-ttl03

小学生のための読解トレーニングと家庭学習法を、予約が取れない国語の受験コーチに聞いてみた
https://benesse.jp/kyouiku/202107/20210730-1.html

小学生の読書量と国語の学力、どれくらい関係する? 学力を伸ばすだけでなく、心の安定にも効果あり?!
https://benesse.jp/kyouiku/202103/20210315-3.html

東京大学社会科学研究所・ベネッセ教育総合研究所「子どもの生活と学びに関する親子調査2019-2020」
https://berd.benesse.jp/shotouchutou/research/detail1.php?id=5438

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