【現代文の勉強法】現代文は論理的読解の「コツ」を押さえよう
「現代文は感覚で読み解くもの」「勉強しても実力は伸びない」と考える人は少なくありません。
しかし、ポイントを押さえて読解演習をすれば、実力は必ず伸びる教科です。
基本的には、文章の中から手がかりを見つけ、「ここで○○と書いてあるから、正解は□□となる」と論理的に答えを導き出す姿勢が大切です。特に傍線部周辺には要注意。傍線部の内容は設問として問われることが多く、その近くには解答するためのヒントが隠れているケースが多いんです。手がかりを見つけるつもりで読んでみましょう。
文章のジャンル別では、次のようなポイントを押さえて読解にあたりましょう。
【ポイント1】評論文や固めの随筆は、述べられている内容が変わるところや、筆者の主張が変わる部分に注目。
【ポイント2】小説は、舞台となる時代や場所、人間関係を押さえ、場面や登場人物の気持ちが変化したところを逃さない。
間違えたらとにかく解説を熟読。「どこでつまずいたか」を理解すれば解答力は必ず上がる
現代文が苦手な人は、「いくら問題を解いても力がついている実感を持てない」という悩みを抱えやすいのですが、その理由の一つとして、「答え合わせのやりにくさ」が挙げられます。
例えば選択問題で間違えた時は、どこでつまずいたかがわかりにくく、また記述問題では、模範解答と自分の書いた答案が違う場合、正解なのかどうかを自分では判断しにくい。
自分の実力を客観的にとらえるには、解説をじっくり読むことが大前提。選択問題でも記述問題でも、正答の決め手になるのは文章の読解なので、解説を読んで、自分の読み方が的確だったかを確認しましょう。さらに、問題に応じて「選択肢の絞り込み方は正しかったか」「このキーワードを答案に盛り込めたか」と一つずつチェック。自分の弱点がわかれば、少しずつ意識的な読み方や解き方ができるようになり、この積み重ねで、解答力は確実に上がっていきます。
◆先輩体験談
問題集で記述問題に取り組んだら、答え合わせとして、模範解答と自分の答案をしっかり比較する習慣をつけました。この時のポイントは、全体をなんとなく見比べるのではなく、まず模範解答の構成要素を1つずつ書き出してから、自分の答案と照らし合わせること。どこが書けていなかったかを割り出すことで、「どう変えれば点数が取れる答案になるか」が理解できました。
• 広島大 教育学部 S・Kさん
文/進研ゼミ高校講座