教員養成系ってどんなことを学ぶ?

 世の中にはたくさんの学問があります。どんな内容で、何を学んでいくのか知っておくことは、自分の興味や関心の方向性を探れることはもちろん、進路を決めるために、大いに役立つでしょう。今回は「教員養成系」を取りあげます。

 

教員養成系とは?

 児童や生徒を教え、導き、支える教員になるには、勉強内容を教える技術だけでなく、教え子たちと直接向き合い、課題をクリアしていくだけの心構えや情熱が必要とされます。「教員養成系」の学部では、教員としてふさわしい知識や思考法を兼ね備えた人物になるために、教育についてあらゆる方面から学ぶことになります。

 

 

教員養成系ではどんなことを勉強する?

 教員養成系には、次の二つのコースがあります。

 

【教員養成コース】

教員免許の取得をめざし、幼稚園、小学校、中学校、高校、特別支援学校、それぞれの課程に分かれた科目になっています。一般的な「学校の先生」になるなら、まずはこのコースとなります。

 

【ゼロ免コース】

教員養成コースと異なり、教員免許の取得は義務づけられていません。生涯教育、乳幼児の早期教育、社会人への教育など、学校教育の枠を超えた教育が研究の対象です。

 

 

教員養成系の講義はどのように設定されているか

 教員養成コースでは、1・2年次にまず教育の基礎となるものを幅広く学びます。教養教育科目、基礎教育科目がメインとなるでしょう。3年次では、さらに教育の本質に迫り、それぞれの教育の目標、子どもの発達に応じた学習について学びます。

また、授業で子どもたちに教えることになる専門科目も履修し、具体的な教え方にも踏み込みます。実際に学校で授業を行う「教育実習」は必須科目です。

ゼロ免コースについてはテーマによってさまざまな科目があり、学ぶ内容やめざすものによってそれぞれです。大学や学部によって大きな差があるので、事前によく調べておきましょう。

公立学校では近年、定年退職を迎える教員の増加や、少人数指導の導入により採用数は増加傾向にありますが、教員志望者は多く、採用試験の競争の厳しさは続くと考えられるため、より質の高い教員の養成に力が注がれています。

 

 

教員養成系を学んだ人々の卒業後の進路

 教員の採用数は増える傾向にあるようですが、採用試験の難易度が落ちたわけではありません。教員を志望する人は多いため、難関であることを踏まえて教育研究に取り組む必要があります。一般的に「地元で教員になるなら地元の大学が強い」と言われており、特定の地域で教師になりたいと考える場合には採用実績を調べておくべきです。

最近では、教育産業や一般企業、社会福祉施設などに就職する人も増えています。いまや、教育の大切さはすべての世代において言えることであり、教育について学んだ実績は、学校という場に限らず生かされることでしょう。

 

 

参考:

教員養成系 | 学問・大学情報 | Benesse マナビジョン

http://manabi.benesse.ne.jp/shokugaku/learning/system/022/index.html

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