暑さ寒さも……ならぬ、なう。[おぐらなおみの「受験なう。」~高3・大学受験編~]
ここしばらく、なにをするにも、決めるのも「センター試験が終わってから。」というのが
合言葉となりつつある我が家でございます。
ここで突然、話は少々さかのぼって高校入学時……。
高校に入学して間もなく進学説明会があり、「おいおいおい、つい先日高校受験が終わったとこですよ?」と、のんきなことを言っていたのが、今となっては本当に懐かしい。
早め早めに進路を決定しておけば、それに沿って効率よく学習できるという利点があると思います。
複雑化した大学入試に対応するためには、早期の心がまえは本当に大切だと痛感している現在ですが、
しかしながら、あえて、誤解を恐れずに言えば(こういうこと言うのって、本当は怖いときだ)、
「高校生活、3年間ずっと受験生活が続くのって飽きるよ!」ってことです。
「飽きる」というよりも「緊張感を継続するのって大変」といった感じでしょうか。
うちのムスメの場合、その中だるみが高2のときにやってきて、勉強が手に付かず集中できない、
学校にも行きたくない、という時期がありました。
それを越えてやっと高3、あとひと月ちょっとでセンター試験だ、という今になってムスメは
「時間が足りない。」と言うのですよ。「高2のあの中だるみの時間が戻ってこないか。」と。
もしくは、暇そうにしている弟や猫の時間を、少々貸してやくれないか、と(迷惑な話ニャー)。
後悔したって過ぎた時間は戻らないのですが、だからと言って急に前向きになれるかと言っても
そうは問屋がおろしません。
一旦不安になってしまうと、雪だるま式に大きくなります。なにに対しても自信がなくなり、
新しい参考書や文房具類が増えていく毎日(お母さんのお気に入りのペンを持っていかないで。
それがないとマンガが描けないから……)。
私「しかし、センター試験が目前に迫ってきちゃって……。」
ムスメ「ほんとだよ。不安で仕方がないよ。」
私「(国公立の)志望校変える?」
ムスメ「……(無言)。」
私「私立、もう何校か受ける?」
ムスメ「入れる大学じゃなくて、入りたい大学を受けたい。」
私「だったら悩んでもしょうがないじゃん。」
ムスメ「まあね……(半泣き)。」
……というような話し合いを何度かして、答えの出ない会話にうんざりし、
そしてついに「もうセンター試験のことだけ考えよう。」という結果になりました。
とりあえず、センター試験まではあと2カ月を切りました。
暑さ寒さも彼岸まで、という言葉がありますが、モヤモヤした気持ちもセンターまでと思えば
なんとかなるでしょう。
ムスメの「それで浪人することになっても前向きにがんばるよ!」という、前だか後ろだか
どこを見すえて出てきた言葉なのかが、ちょっとだけ気にはなってますが。