漢字を勝手に創作してしまう、大ざっぱな性格の子どもを伸ばすコツ

漢字を勝手に創作してしまう、大ざっぱな性格の子どもを伸ばすコツ書き取り問題に詰まると、勝手に意味を解釈し、自分で漢字をつくってしまう。そんな小4女子に悩む保護者に、平山入試研究所の小泉浩明氏がその原因と対策をアドバイスする。

 

***

 

【保護者からの質問】
漢字は苦手というほどではないのですが、書き取り問題に詰まると、勝手に意味を解釈して、自分で漢字をつくってしまいます。暗記が苦手というわけではなく、きちんと覚えれば書けるため、テストの点数も悪くありません。どうして自分で漢字を創作してしまうのか、理解に苦しみます……。(小4女子の母親)

 

【小泉氏からのアドバイス】
「勝手に解釈して自分でつくってしまいます」とありますが、なぜそのようなことが可能なのでしょうか。それは恐らく、お子さまの性格からきている一つの能力だと思います。一般的に、大ざっぱなタイプは、本質をつかむことにたけています。さらに、論理的なタイプであるために、しっかり頭に入っているへんやつくりなどの部首の意味を使って、「このような意味ならこんな感じの漢字では?」という具合に、漢字を勝手につくってしまうのでしょう。また、読みを表す文字と意味を表す文字を組み合わせた「形声文字(例:花、銅、問……)」が漢字の90%を占めますので、習っていなくてもなんとか読めてしまうのだと思います。

 

本来であれば、漢字の練習は短時間でも毎日させたいものです。しかし、大ざっぱな性格のお子さまはのんびりやさんが多く、毎日コツコツやるような漢字の勉強は基本的には好きではないと思います。さらに、漢字のテストが点数的には悪くない現状では、毎日の漢字練習にすんなり取り組むのは難しいかもしれません。そんな場合は少し様子を見て、テストの点数などにより、本人が「これはまずい!」と自覚するタイミングを待つのも一つの方法でしょう。

 

出典:勝手に意味を解釈して、自分で漢字をつくってしまいます[中学受験] -ベネッセ教育情報サイト

子育て・教育Q&A