漢字のなりたちを知って、楽しみながら覚えよう!
- 学習
「漢字」というと、たくさんの漢字の読み書きを覚えなければいけないと、苦手意識をもっているお子さまもいらっしゃるのではないでしょうか。今回は漢字のなりたちに着目して、漢字への興味・関心を育てる方法をご紹介したいと思います。
この記事のポイント
漢字のなりたちとは?
漢字のなりたちには、主に4つあります。
①象形文字
物の形を点や線でかたどって示した文字です。
例:「日」「月」「山」「川」など。
②指事文字
形で表すことのできないものを点や線で示した文字です。
例:「上」「下」「一」「二」など。
③会意文字
いくつかの漢字を組み合わせて作った、もともとの漢字とは別の意味を示す文字です。例えば、「木」という漢字を2つ組み合わせて「林」という文字を作るといったものです。
例:「人」+「立」→「位」など。
④形声文字
意味を表す文字と音を表す文字とを組み合わせて作った文字です。例えば、金属の意味を表す文字である「金」と、音を表す文字である「同」を組み合わせて、「銅」という文字を作るといったものです。
例:意味を表す文字「言」と音を表す文字「吾」→「語」など。
ゲーム感覚で漢字に親しもう!
③会意文字と④形声文字は組み合わせて作った文字であるという性質を生かしたームで、楽しみながら漢字の勉強をしてみませんか。
①カードで漢字を作ろう!
漢字を組み合わせて、別の漢字を作るゲームです。
<遊び方>
ステップ1:「日」「月」「寺」「木」「目」などの漢字が書かれているカードを準備する
ステップ2:それらの漢字のカードを組み合わせて、別の漢字を作る
例:
「日」と「月」→「明」
「木」と「目」→「相」など
すでに学習した漢字を、ゲームを通じて楽しく復習できるだけではなく、漢字同士をパズル感覚で組み合わせて別の漢字を作ろうと取り組むことで、漢字の構造をより理解できるでしょう。カードを縦に2枚重ねたり、横に置いてみたりすることで、へんやつくり、かんむりなどの部首について理解を深めることもできます。
②同じ仲間の漢字をたくさん書き出そう!
同じ部首の漢字をできるだけ早く書き出すゲームです。
<遊び方>
ステップ1:ノートにへんを先に書いておく
例:木へん、さんずいなど
ステップ2:時間を計って、つくりの部分を埋めていきます。
例:
木へん→相、林、枚など
さんずい→泳、湖、海など
このゲームでは、覚えているものを思い出して書くだけではなく、教科書や漢字辞典などを使って調べて書いてもかまいません。同じ部首の漢字をたくさん書き出すことで、共通点や類似点を見つけることができ、漢字に対する興味・関心を育てることができるでしょう。
まとめ & 実践 TIPS
漢字のなりたちを覚えて、さらにクイズなどの遊びを通じて漢字に対するおもしろみを見いだすことができれば、きっと漢字に対する苦手意識が減ったり、楽しく勉強に取り組むきっかけになったりするのではないでしょうか。
関連記事
おすすめの漢字の勉強法6つ 無理なく覚えるコツは?
漢字の覚え方にはコツがある!? 覚えづらい原因と対策を5つご紹介
株式会社プランディット 国語課 宮城(みやぎ)
編集プロダクションの株式会社プランディットで、進研ゼミを中心に、小学校から高校向けの国語の教材編集を担当。
- 学習