専用ノートを用意する[学校説明会の上手な参加の仕方 第2回]
「学校説明会」は予習が大事
「学校説明会」に参加する際に大事なのは「予習をしてから出かける」ということです。
「受験案内」の、参加する学校のページを読んでみます。また、学校のホームページにもアクセスし、学習指導、学園生活、進路実績、生徒募集要項など、さまざまな項目を確認します。
一方、専用の「学校説明会ノート」を1冊用意し、ノートには、各学校の共通欄として、アクセス、環境、設備・施設、教育方針、校風、部活、学校行事、生徒の様子、先生の様子、説明会に参加している保護者の様子、進路状況、入試要項、入学金の延納制度(返還制度)、特待生制度などの欄を作っておきます。
「受験案内」やホームページを見てもわからないこと、知りたいこと、疑問に思ったことをノートに書き出しておき、説明会当日に質問しましょう。
また当日は、通学経路に危険なところはないか、乗り換えを含め所要時間はどのくらいかかるか……といったことから、生徒の様子、先生の様子、参加している保護者の様子など、自分が気付いたことをノートに書き留めます。自分がいいと思った点、感動した部分、マイナスと考えることなども記入しておくといいでしょう。
出願基準・出題方針が公表される場合もある
10月以降の説明会では、推薦入試での出願基準となる内申点、一般入試での併願優遇に必要な内申点などが公表されます。学校によって、英語・数学・国語3教科の数値だったり、理科・社会を含んだ5教科の数値だったり、実技教科まで含んだ9教科の数値だったりしますので、間違えないようしっかりメモを取ることが必要です。事前にお子さまの1学期の通知表の成績で、3教科、5教科、9教科の数値を計算し、専用ノートにメモしておくといいでしょう。
学校によっては、教科ごとの出題方針、採点基準など貴重な話が聞ける学校もあります。
たとえば、最近の数学の問題はその場で考えさせるものが非常に多くなっています。そうした問題では、単に答えを要求するのではなく、どう考えたかを重視するようになっています。そのため、途中式や考え方に部分点を与える学校が多くなっています(たとえ答えが間違っていても、途中の式や考え方が正しければ部分点をもらえる)。説明会ではその学校がどういう姿勢を取っているか、説明がある場合もあります。
また、「誤字」「脱字」「トメ」「ハネ」「ハライ」「漢字指定」などに厳しいケース、さほど厳しくないケースがあります。このあたりの採点方法は、国語科の説明で語られることがありますので、しっかりメモを取りたいものです。