テストで間違えた問題の解き直し 基本の手順とは
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「この前テストがあったよ!」と報告があったら、どうだったかとまずは結果が気になりますね。お子さまがその後、どんなふうにテストの復習を行っているかはご存じでしょうか。お子さまの「解けた!」を後押しするテスト直しの方法についてお伝えしたいと思います。
(赤ペン先生 河原)
テスト直しが十分かどうかを家庭でフォロー
小学校でのテスト直しは、授業内でひととおり先生の解説を聞いたあと、まちがえたところを各々解き直して提出する、という形式が一般的ではないでしょうか。限られた時間の中ですから、先生の解説を聞き逃した、理解できなかった、ということも少なくないかと思います。
我が家でもこんなことがありました。「速さ・時間・道のり」の単元を娘が学習していたころのことです。「テスト返ってきたよ、サインちょうだい」と持ってきた答案をのぞいてみると、既にテスト直しをした形跡が。
ところがよくよく見てみると、まちがえた問題の《答えだけ》が赤鉛筆で書かれています。「あれ、式は? 解き方はわかった?」と聞くと、「……わかんない」との返事。「速さ・時間・道のり」の理解が非常にあやふやであったことが判明しました。答えを聞き取るのが精いっぱいだったそうです。
通常、テストは単元の終了時に行われますから、理解不足なところがあった場合にはギリギリセーフ! テスト直しが十分かどうかをフォローしてあげることで、お子さまのつまずきを早いタイミングで解消してあげられると思います。
基本のテスト直しの手順とコツ
では、テスト直しはどのような手順で行ったらよいのでしょうか。
1.まちがえた問題を解き直し
初めに、まちがえた問題にもう一度挑戦してもらいましょう。解けなかったのは単なるケアレスミスなのか、時間が足りなかったのか、それとも理解不足によるものなのかがこの時点でわかります。お子さま自身にも原因を知ってもらうことが大切です。
2.理解不足の場合は教科書に戻ってつまずきを解消
理解不足であることがわかったら、教科書に戻ってその単元を読んでみたり、例題を解いてみたりして復習を手伝ってあげましょう。
おすすめは、声に出して教科書を読んであげることです。耳から聞くことで「そういうことか!」とモヤモヤが晴れていく場合があります。娘もこの方法で「速さ・時間・道のり」の関係を理解し、無事「みはじルール」を使えるようになりました。
「基本問題」がクリアできれば、教科書からかなり発展している「応用問題」は解けなくてもよしとしましょう。「こうやって解くのだな」と確認する程度でよいと思います。
3.後日、再度挑戦!
本当に理解できたかどうかをお子さま自身に確認してもらうために、数日後に同じ問題をもう一度解いてもらうとよいでしょう。もしここで解けなくても、がっかりされませんように。2度3度と挑戦すれば、それだけ理解も定着します。
一度覚えたらずっと使える《テスト直し》
この基本の手順は、この先、小学校高学年、中学生、高校生とずっと使っていける方法です。フォローしやすい低学年のうちから「テストが返ってきたらテスト直し」を習慣にしておけば、おうちのかたの手が離れてからも、お子さま1人で迷いなくテストの復習を進められるようになるでしょう。
ご家庭でのテスト直しでは、学校とは別のノートを用意するとよいかもしれません。がんばった過程を目に見える形で残しておくことは、お子さまの自信にもつながります。
まとめ & 実践 TIPS
まちがえてしまった問題のすべてを解けるようにしなければ、とお考えにならなくても大丈夫です。×が○に変わった! 1問でもいいからそんな体験をさせてあげることに、家庭でテスト直しをフォローすることの意味があります。理解できないと思い込んでいたり、考えることを諦めてしまったりするお子さまを励まし、ゆっくりでいいから「解けた!」の境地に到達させてあげましょう。おうちのかたにとっても、お子さまにとってもきっと、忘れられない瞬間になると思います。
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