合格! 受験終了! その喜びは家庭内にとどめて欲しいと受験の専門家

これから受験を迎えるご家族に、気が早いが来年の受験に向けての心構えとして、高校入学直前の過ごし方をお知らせしたい。3月はすでに高校合格を決めた受験生もいれば、一般入試に向けて頑張っている受験生もいる時期である。安田教育研究所の安田理氏は、高校入学前の1か月の有意義な過ごし方について、保護者にも意識して欲しいことがあるという。

 

***

 

3月ともなれば、推薦入試に限らず私立高校が第1志望のご家庭では、すでに合格して受験を終えている方もいる時期です。子どもの入学先が決まったのだから、不安が解消されて大いに喜ぶのは当然ですが、これはできるだけご家庭内にとどめておいていただきたいのです。

 

3月の教室内には、公立の一般入試に向けて必死にがんばっている受験生もいます。中には、経済的事情から私立を受けることができず、公立1校だけを受験する生徒もいます。そうした生徒は全日制がダメだったら、定時制か通信制に行かなければなりません。

 

高校入学前の1カ月、保護者の方は、まだ受験勉強をしている生徒がいる現状を伝えて、授業をきちんと受けるよう話をしてください。高校入試本番前の授業をきちんと受けることは、本人にとっても中学校の学習の、極めて有効な復習の機会になるのです。 

 

さらに、一般入試に向けて勉強している友達をサポートしてあげられると、本人にとってもより効果的な勉強になります。各教科の要点をまとめたサブノートを作る、得意な教科があればその教科の質問を受ける、休み時間に基本的な知識問題(漢字・語句、地名・人名、英単語・連語など)の一問一答の相手をするなど、何でもいいのです。これらは友達の役に立つと同時に本人のためにもなります。

 

またこの時期は、卒業関連の行事等の準備などもあります。そうした役や、3年間お世話になった校内・学校周辺の清掃などボランティア体験をする格好の時期です。保護者のかたはお子さまに、こうしたアドバイスをされてみてはどうでしょう。

 

出典:一般入試に向けてがんばっている友達をサポートしよう[高校受験] -ベネッセ教育情報サイト

子育て・教育Q&A