本命校の受験までどのように過ごすか[本命校の受験から入学まで 第1回]

この時期、都道府県によって受験生の状況は実にさまざまです。そこで前回と重なる部分もありますが、本命校の受験から入学までについて、ひと通りお話しします。

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私立高校などで、既に合格・不合格の通知を受け取ったご家庭も多数あることでしょう。公立高校が本命というご家庭は、これから本命校の受験に向けて、どのようなことに気をつけて過ごせばいいのでしょうか。



本命校の受験までどのように過ごすか[本命校の受験から入学まで 第1回]

既に合格校がある

さいわいどこかの私立高校に合格しているのなら、この合格を利用して「がんばったね! この調子なら○○高校もいけそうね」と、子どもの気持ちを前向きにしてやる気を起こさせ、さらに力を引き出すことだけを考えればいいでしょう。
ただ、気が緩んでしまい、勉強の手を抜く受験生が中にはいます。お子さまの性格にもよりますが、そうなりやすい場合には、親は内心ではうれしくても、あくまで一段階突破しただけと、厳しい顔は崩さずにいましょう。
これまでの模試の答案から得点が低かったものをやらせるなどして、今一度手綱を締めてもいいかもしれません。


予想外の不合格だった

問題は思ってもいなかった不合格の場合です。「ここを押さえに」と考えていただけに、ショックは大きいものがあります。
また最近はインターネットを利用して合格発表する学校が増え、家にいてパソコンで合否を確認するケースが多くなっています。
学校の掲示板での合格発表なら、受かって喜んでいる親子はもちろんですが、不合格で肩を落としている親子の姿も何となく視野に入ってくるものです。ですから、我が子だけがという気持ちにはならないのですが、家にいて一人で発表を見ているとどうしてもショックが増幅されます。
ですが、お子さまの前では決して動揺を見せてはいけません。不合格も織り込み済みのような顔をして、平然とした態度、言葉遣いをしてください。親の不安は子どもにすぐに伝わりますので、十分注意することが必要です。心配している場合ではなく、次の試験で本人がこれまで養ってきた力をどう発揮させるか、このことだけを考えてください。
中学生くらいだと、気分が明るく乗っていて、精神状態がリラックスできていてこそ力は発揮できるものです。気分を乗らせることまでは無理にしても、家の雰囲気を明るくしておくこと、お子さまに不安を感じさせないことです。


プロフィール


安田理

大手出版社で雑誌の編集長を務めた後、受験情報誌・教育書籍の企画・編集にあたる。教育情報プロジェクトを主宰、幅広く教育に関する調査・分析を行う。2002年、安田教育研究所を設立。講演・執筆・情報発信、セミナーの開催、コンサルティングなど幅広く活躍中。
安田教育研究所(http://www.yasudaken.com/)

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