これからは自立させることを考えて[入学までの過ごし方 第3回]

入学手続きを終えて、「これで受験生活もようやく終わった」……と、安堵(あんど)されているかたが多いのではないでしょうか。これまでは子どもの受験のために自分の時間すらなかった、そんな保護者もいることと思います。
これからはお子さまと離れて、自分だけの時間を持ってください。

これからは自分の時間を充実させる、それが大切です。

ハッキリそういう意識を持たないと、これまでのクセで何事にも手を出し、口を出す状態が続いてしまいます。
お子さまももう高校生。これからは面倒を見るのでなく、少しずつ自分のことは自分でやらせてください。

これまでがひたすら親や塾に言われたとおりレールの上を走る生活だっただけに、そうした生活から解放された途端、自分ではどうしたらいいかわからない。おまけに高校に入って、自分の内面に目が向いたりすることで、勉強をはじめいろいろなことに懐疑的になる子どももいます。

めでたく合格しても、安堵(あんど)の期間はわずか数か月。高校1年生の1学期の成績が悪いと、親はすぐさま「このままではいい大学に行けない!」「落ちこぼれる!」とパニックになります。
勉強のフォローのための個別指導塾を探してきて、入れたりします。
ですが、高校に入ってもなお親がレールを敷いたりすれば、お子さまの受け身の姿勢はさらに強まり、ますます親任せになります。自分では何も決められなくなります。成績以上に、このことがお子さまの人生に大きなマイナスになります。

心配せず、焦らず、お子さま自身が自分の意志、力で行動できるよう待ってあげてください。


プロフィール


安田理

大手出版社で雑誌の編集長を務めた後、受験情報誌・教育書籍の企画・編集にあたる。教育情報プロジェクトを主宰、幅広く教育に関する調査・分析を行う。2002年、安田教育研究所を設立。講演・執筆・情報発信、セミナーの開催、コンサルティングなど幅広く活躍中。
安田教育研究所(http://www.yasudaken.com/)

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