一般入試、後期選抜で同じ学校を受けるか?[入学までの過ごし方 第1回]
推薦入試、前期選抜で予想外の不合格だったという受験生にとっては、一般入試、後期選抜も同じ学校に願書を出すか、安全を考えてランクを下げるか、おおいに迷うところかと思います。そこで、まずこの問題を考えてみましょう。
(1)一般入試、後期選抜で受験する予定の学校が、学校独自問題を出題し、これまでその対策を立てていたならば、共通問題の学校に変更するのは、せっかくのこれまでの努力が無になるので考えものです。
(2)たとえ倍率が低そうでも、対策を立てていなかった学校独自問題を出題する学校に、今から変更することも危険すぎます。
(3)多くは共通問題の学校の中でどうしたものか、ということになると思います。基本的には、学校、塾と話し合って受けようと決めていた学校ならば、ここにきて動揺したりせず、方針を貫くほうがお子さまのモチベーションも下がらなくていいと思います。
(4)問題は最初から挑戦の色合いが濃かった学校であった場合です。この場合は学校のレベルを下げたほうが安全でしょう。もっとも、併願している私立に既に合格を確保していて、いざとなればそこに行くという覚悟(家族の合意)ができていれば、当初の志望校に挑戦することをおすすめします。
参考の材料を1つご紹介しましょう。
前期も後期も学力検査を伴う入試を行っている県の場合は、学区の1番手校(学区がない場合でも、その地域の1番手校)は後期のほうが易しくなるのが普通です。なぜなら、学力の高い生徒が前期で合格しているので、後期では受けないからです。2番手校は逆に、1番手校を受ける予定だった高学力の生徒が安全のために受けるので前期より難しくなるのです。ですから2番手校の場合には、前期で不合格だった時は後期も同じところを受験するのは危険ということです。
これはあくまで一般論ですが、こうした現象になるということを知っておかれるといいでしょう。