「過去問」計画の立て方 後半戦のメインテーマ「過去問」の取り組み方[高校受験]

■宿題や塾のない日を「過去問」に充て、計画的に

学校や塾の予復習・宿題があり、しかも秋からは学校行事も目白押しなので、なかなか「過去問」に取り組む時間が取れないこともあるでしょう。空いた時間にやろうとしても、なかなかそのような時間は生まれません。
そこで、学校の宿題が出ない日、塾のない日、日曜日、あるいは運動会の振替休日というような時に、優先的に「過去問」に取り組む計画を立てておきましょう。

初めのうちは、どうしても「過去問」を少しずつ解くことになるので、計画的に取り組めていないと、いっこうに進まない、ということにもなりかねません。そこで、縦軸に都道府県名・学校名、横軸に年度・教科欄を設けた表を作ります。保護者が相談に乗って、お子さまと一緒に作ると効果的です。「過去問」をやり終えたところから塗りつぶしていけば、成果が目に見えて、モチベーションも上がるでしょう。



■取り組む順番は効果を考えて

「過去問」は、どうしても古いものから年度順に取り組みたくなります。しかし、最初のうちは、年度順ではなく、得意な、あるいは勉強が進んでいる教科から進めていくようお子さまにアドバイスしてください。そのほうが順調に解いていけるので、勉強にも弾みがつきます。

都道府県共通問題は、早いうちから取りかかってもいいですが、公立高校でも自校作成問題(学校独自問題)は、共通問題を終えて力がついてからにしてください。自校作成問題(学校独自問題)の中には、受験者平均点が100点満点で20点というような難問もあります。まったく歯が立たないと、自校作成問題(学校独自問題)の学校は受けないと言いだす場合もあるからです。難関私立高校で、出題される問題が難しい学校の場合も同様です。



■制限時間、点数は気にしない

初めのうちは、時間を気にせず、じっくり取り組ませましょう。時間内に処理することにばかり意識が向くと、せっかくやっても力がつきません。また、自分の頭でじっくり考えることが苦手な中学生も多いですが、考える力は徹底的に考えることでしか生まれません。本番直前になると、じっくり取り組むというような時間は取れないので、今のうちはすぐに解答・解説を見るのではなく、「時間をおいて翌日にもう一度挑戦してみたら」などと助言してください。

制限時間を守って取り組むようにするのは、入試本番まであとひと月、というところまできてからでいいでしょう。冬休み、日曜日などに、志望校ごとに5教科なり3教科なりを、試験当日の時間割どおりにやってみましょう。

「過去問」だからといって、何点取れたかを気にするのではなく、知識を身につける、記述力をつける、弱点を発見するといった、学力アップにつなげることを忘れないでください。


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