「コース」によって大きく異なる進学先[「コース制」の学校、どう選ぶ? 第3回]
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受験生や保護者にとっては、「コース制」をとっている学校を選ぶか、とっていない学校を選ぶか、迷うところでしょう。また、「コース制」をとっている学校を選んだ場合には、どのコースにするのかも問題になります。
そこで最近入手した、コース別の大学合格状況がわかっている、ある東京の中堅私立高校のケースをご紹介しましょう。中学を併設していない共学の高校単独校です。
コース名 | 定員(名) | V模擬偏差値 | MARCH合格者数(名) | 国公立・早慶上理合格者数(名) |
---|---|---|---|---|
特進コース | 40 | 55 | 16 | 10 |
選抜コース | 80 | 48 | 4 | 1 |
進学コース | 240 | 45 | 0 | 0 |
※V模擬は、東京で最も受験者数が多い高校受験の模擬試験です。
※MARCHは明治大学・青山学院大学・立教大学・中央大学・法政大学のことです。
※早慶上理は早稲田大学・慶應義塾大学・上智大学・東京理科大学のことです。
いかがでしょうか。コースによってこれほど違うのです。生徒数を考慮すれば、その差は歴然たるものがあります。進学コースからの難関大学進学はほぼ無理とわかりますし、数字はのべ合格者数ですから、選抜コースからの合格もかなり厳しいということがいえます。
この学校の場合には、特進コースは朝の0限授業や放課後7・8時間目には補習があるなど、手厚いサポート体制を敷いています。そうしたことがこのような結果につながっているわけです。
この学校以外の場合でも、下位コースは部活と両立させながら学校生活を送るスタイル、最上位コースはかなりハードに勉強するスタイル(なかには「特進コースは勉強が部活」といっている学校もあるくらいです)と思っていいでしょう。
「受験案内」などではどうしても学校全体の数字しかわからないので、学校説明会に出かけた時や、個別相談の折などにコース別の数字を聞いてみるといいでしょう。
こうしてみると、「コース制」を敷いている学校の場合には、難関大学を目指しているならやはり一番上位のコースに入れるようにがんばる必要があります。
レベルの高い学校でも下位コースだったら、「コース制」を敷いていなくても難関大学の合格者が多い学校のほうがいい、という判断の仕方もあるでしょう。
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