【回答:中曽根陽子】メンタルケア
「中学受験は親子の受験」とも言われ、保護者のかたの役割はとても大きいもの。受験準備が進むにつれて、心配事や気がかりもいろいろ出てくるでしょう。よくある相談事例について、専門家の先生がたや、合格家庭の先輩保護者のアドバイスを集めました。
思春期の息子に手を焼いています
まわりに受験する友達が少なく、やる気が出てきません
思春期の息子に手を焼いています
Q | 6年生の息子は思春期なのか、気分にムラがあり、親に対して反抗的です。受験に対しても意欲のアップダウンが激しく、親も振り回され疲れてしまいます。親が何を言っても反発することがあって、そのようなときどのように接していいのか、悩んでいます。先輩ママさんたちの経験談を伺いたいです。 |
A | 受験に本気にならなくてはいけない5・6年生は、ちょうど思春期に差しかかる時期。 勉強の負担も重くなってくる頃なので、子どもも知らず知らずの間にストレスがたまり、反抗的な態度をとるので、扱いに困るという家庭は多いと思います。 それまで親の言うとおりに動いていた子どもも、自立心が芽生えてきて、その壁を打ち壊したいけれど、一方でまだ自信がない。近づけば遠ざかり、遠ざかると甘えてくるというように、一筋縄ではいかないのが思春期です。 そんなときには、まずは相手の気持ちを受け止めてあげることが必要なようです。バトルをくり返していたあるお母さんは、最後に息子さんに「お母さんは何をしてあげればいいの?」と聞いたところ、お子さんから「ほっといてくれ」と言われたそうです。そこでそのお母さんは腹をくくり、「子どもを信じて、うるさく言わないで見守る」ことにしたそうです。 親から信じられていると感じたその息子さんは、その後落ち着いて、最後には自分のこととして勉強にも取り組めるようになりました。 受験するのはあくまでもお子さんです。お子さん自身が自分の問題としてとらえられるように応援してあげてください。 |
まわりに受験する友達が少なく、やる気が出てきません
Q | 小6の女子です。クラスで中学受験するお友達がそれほど多くないようで、受験をするわが子がクラスで浮いているような感じです。子ども自身も、受験にむかう意欲がなかなかわいてこなくて困っています。気持ちを高めるいい方法はないでしょうか? |
A | やりにくい環境の中で、受験に向かうのは大変ですね。実は、私の場合も上の子どもは同じような環境でした。塾に通っていることで、一緒に遊べないとか、話が合わないということで、本人もストレスがあったようです。 私の場合には、子どもと「なぜ受験をするのか」ということを改めて話しあい、納得した上で続けることにしました。目標とする学校があったので、疲れた時には、パンフレットなどを見ながら、頑張っていました。また塾は、同じ目標に向かう集団なので、居心地がよかったようで、塾のお友だちと励ましあっていました。 お子さんの場合も、なぜ受験をするのかということが腑に落ちていないのかもしれません。一度お父さん、お母さんがなぜ中学受験をさせたいと思うのかという考えも伝えて、お子さんとよく話しあってみるといいかもしれません。 |