小学生の頃のさまざまな経験を目標に向かってがんばる力に変え、夢をかなえた!

「なぜ?」を意識した家族の会話で作文に必要な構成力を育てる

受検対策用コースの教材にはどのように取り組みましたか?

龍太朗さん

自分なりに解いてみて、まちがえることも多かったんですけれど、まちがえるのは悪いことではなくて、解説をしっかり読んで、解き方を身につければいいと思っていました。だんだん解けるようになってくるのが楽しかったです。


お母さま

確かに、「勉強するのが楽しい」って言っていましたね。それまで塾に行ったこともなく、学校以外の勉強をするのが初めてでしたから、全くできない状態から少しずつわかるようになり、まるの数が増えていくのがうれしかったんだと思います。



作文の対策にはどうでしたか?

龍太朗さん

作文のきまりとか、学校で習っていないことが書いてあって、とても参考になりました。まず構成を練ってから書くといいんだと思って、気をつけて書くようにしました。


お母さま

空欄に当てはめて考えていけば構成が身につくようになっているので、私もアドバイスしやすかったですね。普段の会話でも、そうした構成を考えられるように意識していました。わが家は以前から、家族全員がリビングに集まってその日にあったことをなんでも話し合う習慣になっていたのですが、そんなときも、「みんなはどんなふうに言っていた?」とか「どうしてそう思うの?」と聞くようにしていました。それから、6年生の夏に、新聞の子ども記者という企画があると聞いて応募したら、運よく通って高知の四万十川に行き、取材をして記事を書いたんです。その経験自体も勉強になりましたし、そのときお世話になった記者のかたが、その後も息子が書いた作文を送ると添削をして、電話でアドバイスをしてくださったんです。それもとてもありがたかったですね。



電子オルガンで培った力や経験が受検勉強に生きた

毎日、どんな生活を送っていましたか?

龍太朗さん

学校から帰ってきたらまず宿題をして、その後、5時半から8時くらいまで自主勉強室に行って勉強していました。見たいテレビがあるときには、録画をしておいて、夕食のときに見たりして、メリハリをつけていました。


お母さま

本当は、食事のときはテレビを消すようにしていたんですが、そのときくらいはいいかと思って。


龍太朗さん

それから、電子オルガンを習っていたので、朝早く起きてその練習をしていました。


お母さま

もともと、息子はいろいろなことに興味があってギターやダンスも習っていました。中でも電子オルガンは力を入れて練習していましたね。


龍太朗さん

受検のための勉強を始めるまでは、電子オルガンにかなり時間をかけていて、自分で楽譜を起こしたりと、けっこう大変だったんです! それに比べれば、勉強のほうが楽だと思えました(笑)。


お母さま

今思うと、それまで電子オルガンの練習をしていたから、受検のための勉強も集中してできたのでしょうし、楽譜を起こしたりしたことも、適性検査を解く力につながったのかもしれません。


龍太朗さん

電子オルガンをやっていた先輩でCDデビューをした人がいて、すごく尊敬しているんです。その人ががんばっているのを見て、夢をかなえるためにはそれだけ努力しなければいけないんだなと思い、自分もがんばれたと思います。その人にサインしてもらったシャーペンを使って勉強もしたし、検査当日も使いました。今でも使っています!


お母さま

それから、4年生のときにフィリピンにボランティア活動に行ったのも、いい経験になったと思います。貧しい人たちが住んでいる地区も訪れて、ゴミを拾いながら生活をしている子どもたちと話をしたのが印象に残ったようです。「あんなに勉強したがっているのにできない子どもたちにいつか勉強を教えたい。恵まれた環境にいる自分が勉強しないのはもったいない」って。その頃、低学年のときの担任の先生がニューヨークで先生をしているという話を聞き、自分も先生になりたいという気持ちを抱くようになったみたいです。



毎日、どんな勉強をするかの計画を立て目につきやすいところに

面接対策はどのようなことをしましたか?

お母さま

それまではほとんど何もしていなかったのですが、冬休みの少し前に受けた模擬試験で面接があり、そこで他の子どもたちがみんな、練習を積んできていたのに驚いたようです。


龍太朗さん

集団面接で、自分なりに聞かれたことには答えられたと思うのですが、みんなアナウンサーみたいな話し方だったのでビックリしました。そこで、本番で何を言ったらいいかわからなくなりパニックになってしまうといけないと思い、準備をすることにしたんです。教材の付録だった面接対策の冊子を使って、こういう質問がきたらどう答えるか、考えながら書いていきました。おかげで、言いたいことが整理できて、本番でもうまくいきました。


お母さま

それから、岡山操山は聞き取りのテストがあり、文章を60字から100字くらいにまとめるのですが、どうもそれがニガテのようだったので、その感覚をつかむ練習をしました。テレビのニュースを見て、その内容をまとめる練習を毎日やりました。最初はなかなかうまくいかなかったけれど、だんだんコツがつかめてきたと思います。



冬休みにはどんな勉強をしましたか?

龍太朗さん

先に学校の宿題を終わらせてしまい、それから、例えば理科の実験とか、1日に1つ、テーマを決めて取り組むようにしました。


お母さま

それまでの勉強を見ていると、どうしても好きなことやトクイなことを優先して、ニガテなところは後回しになりがちだったんです。これではいけないと思い、受検までのカウントダウン表をつくって、毎日何をするのかを書き込みました。勉強机として使っていたリビングのテーブルに、その表を透明なシートではさんで、すぐ見えるようにしていたんです。計画どおりにいかなくても悲観しないで、一緒に組み直しました。学校がないからといって夜遅くまで勉強したりせず、生活リズムを保つことが大切だと思っていました。テレビのニュースを見て内容をまとめるのは、規則正しい生活にもつながったと思います。



プロフィール



「進研ゼミ小学講座」は2020年新課程に対応して、リニューアル。基礎から応用までの学力向上はもちろん、自ら学ぶ姿勢を身につける。
学んだ知識を使って、自分なりの答えを導き出す。そんな体験を繰り返すことで、「自ら考え表現する力」を育んでいきます。

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