【回答:日高のり子・森上教育研究所】受験全般・その他
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「中学受験は親子の受験」とも言われ、保護者のかたの役割はとても大きいもの。受験準備が進むにつれて、心配事や気がかりもいろいろ出てくるでしょう。よくある相談事例について、専門家の先生がたや、合格家庭の先輩保護者のアドバイスを集めました。
学費一覧にある以外の納入金を調べるには?
「子どもにとって、中学受験は本当に必要?
学費一覧にある以外の納入金を調べるには?
Q | 学費一覧にある納入金以外に、学校によって別納入はあるのでしょうか。事前に調べる方法があれば教えてください。 |
A | 【森上教育研究所】 学費一覧の納入金以外に、別納入することがあるとすれば、寄付金・学校債・設備整備費などの学費とは別枠になる費用(寄付金・学校債は任意の場合も多い)、同窓会費・後援会費などの学校以外の組織が請求する費用、制服体操服代・かばん靴代など個人に対応する費用が考えられます。費用によっては、学費一覧に、「別納入」の断り書きがある学校もあります。また学校によっては、学費一覧にない費用を別納入させることもあると思いますが、学費一覧になくとも、学校案内・入試要項や学校説明会で配布される書類のどこかに納入する費用は記されている場合もありますので、確認してください。 寄付金や学校債のない学校もあります。また任意の学校もあるのですが、任意の場合は、寄付金や学校債を払わなければ学校から冷遇されるのではないかと心配する保護者もいらっしゃると思います。しかし、寄付金や学校債が任意で、寄付金や学校債を払わないで学校から冷遇された例は聞いたことがありません。 学費一覧以外に別納入する費用があるかどうかですが、個別相談会でも面と向かって費用のことは話しづらいと思います。電話で志望校の事務室に問い合わせればよいでしょう。受験生の保護者とわかれば、学校も親切に対応してくれると思います。電話番号は、学校案内または学校ホームページに連絡先があると思います。 【日高のり子さん】 入学前に、制服、セーター、ベスト、上履き、かばん、体操服などの購入がありました。入学後、早い段階であったのが、教材費と林間学校の費用、部活の部費と部のPTA会費の納入でした。 夏になると、部活の合宿費などもかかります。 部活などは、入る部によって個人差があるので、かかる費用もそれぞれだと思いますが、それ以外の全生徒にかかる費用に関しては、前年度の金額を参考として教えていただけるのではないでしょうか。その場合は、学校の事務室などにお電話でお問い合わせください。 |
「子どもにとって、中学受験は本当に必要?
Q | 中学受験をするためには多大な労力が掛かりますが、それは子どもにとって本当に必要なことなのでしょうか。 |
A | 【森上教育研究所】 中学受験でプラスとなることは多いと思います。例えば、本意の学校に入学し、中高6年間を優れた友人や先生がたと豊かに過ごすことは、その後の人生に大きな影響を与えます。マイナスは、子どもがたくさん遊ばなくてはならない小学生の時期に受験勉強で時間をとられてしまう点にあります。しかし、中学受験をしなければ、高校受験をすることになるので、中学時代は受験勉強に追われて部活や趣味に十分な時間を割くことはできません。 第一志望校でも併願校でもかまいませんが、子どもが入学したかった学校に合格することができれば、成功体験を獲得できたことで中学受験を行ったことがプラスなります。しかし、逆の場合は心に傷を負ってしまうとマイナスになります。第一志望校に合格すること以外が失敗では、中学受験は労力が掛かるだけではなく子どもを傷つけるリスクが高すぎます。子どもが入学したい学校が、第一志望校だけではなく併願校にもあり、子どもが入学したい学校に合格する確率を高めてあげるとよいですね。 子どもが本意の学校に入学した場合、入学後の学校生活に満足度が高い生徒の割合はとても多くなります。子どもにとって中学受験が必要だったかどうかは、子どもが本意の中学に入学できたかどうかでわかるかもしれませんが、最終的には、子どもの人生を通して判断すべきことなのかもしれません。 【日高のり子さん】 お友達と遊ぶ時間が減ってしまったり、塾でお弁当を食べての勉強など、小学生にとって本当に必要か? と聞かれると、即答で必要です!とは答えられません。ただ、勉強に興味がある子や、本を読んだり絵を描いたり、家で過ごすことが好きな子は受験に向いているといえると思います。 いろいろな知識を与えてくれる塾は、知的好奇心の強い子にとっては、とても楽しいところのようです。そして、そこで知り合い、苦労を共にした仲間の存在はかけがえのないもののようです。 勉強とスポーツを同じように考えるのは、おかしいかもしれませんが、少年野球チームがつらい練習に耐え、優勝旗を手に入れる感覚と、目標校の合格を勝ちとる感覚は似ているのでは? と、思っているのです。 |
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