「立体」算数「立体」[中学受験]
問題5 | ||||
図のような直方体があります。この直方体を分割(ぶんかつ)して、6個の同じ形の直方体または立方体を作ろうと思います。すべての分割のしかたを考えるとき、次の問いに答えなさい。
(同志社国際中 2007年) |
<問題5 (1)の考え方と答え> | |||||||||||||||
どんなふうに分割したら6個の同じ形ができるか、 ためしに、思いついた切り方を図にかきこんでみましょう。 縦(たて)12cmはそのまま、横18 cm を2等分、高さ6cmを3等分に切り分け、 6つの直方体を作りました。 上の図の切り方を(1,2,3)と表します。 この表し方で、6等分する切り方をすべてあげていきますよ。 (1,2,3) (1,3,2) (2,1,3) (2,3,1) (3,1,2) (3,2,1) (1,1,6) (1,6,1) (6,1,1) このように、9通りの分割方法がありますね。 「やっほー、答えが出た!」って早合点(はやがてん)しないでね。同じ形の直方体があるかもしれません。 調べるために、この表し方を「辺の長さ」で書き直します。 (1,2,3)を辺の長さで書き直すと、 → [12,9,2] となります。 見やすいように、短い順に書きます。 → [2,9,12] そうすると、上の9通りの直方体は以下のように書き直せます。
★ と ☆ は同じ形の直方体になりますから、それぞれ1回だけ数えると、 答えは7種類です。 | |||||||||||||||
<問題5 (2)の考え方と答え> | |||||||||||||||
上のうち、3つの辺の長さの和が最も小さいのは、18cmの、 [6,6,6] ですね。 |
初めにも書きましたように、「立体」にはさまざまなパターンの問題があります。テキストや参考書の問題をすべて理解しようとしないで、まずは基本的な問題を定着させましょう。
あとは、志望校の傾向に合った演習をくり返してくださいね。それがこの「立体」という単元の、カシコい取り組み方ですよ。空間的な考え方ができるようになったら、よりいっそう算数が好きになることまちがいなしです。
合格総理大臣 ミスター・ツカム