挨拶できない=しつけができていない?子どもの挨拶の考え方
挨拶はとても重要なもの。大人なら誰もが知っていることですが、やはり大人であってもうまく挨拶ができない人を見かけることはあります。また、自分自身も「挨拶は苦手」という人がいるかもしれません。この段階で、「子どもに挨拶ができる子とできない子がいてもおかしくない」ということがわかりますね。では、子どもの挨拶についてどう考えるべきか、詳しくお話しします。
挨拶ができないからといってしつけが足りないわけではない
挨拶をするように言ってもなかなか挨拶ができない我が子。同じ年の他の子はきちんと挨拶することができるのに、きちんとしつけができていないと思われるのではいか…と不安に思うことがあると思います。しかし、普段から挨拶は大切なことだと伝えているのでれば、それが理解できていないわけではありません。人前で声を出すということは、大人が思うよりずっと勇気がいること。平気な子どももいますが、挨拶を難しく思う気持ちは子どもによって大きく違います。
それなのに、「どうして挨拶できないの」と叱れば、子どもによってはますます大きなプレッシャーに。引き続き「挨拶は大切なことだ」と伝えることは重要ですが、無理に実行に移させようとして、怖いママになってしまう必要はありません。
どうしても人の目が気になるなら、まずママ・パパから元気な挨拶をしよう
『挨拶ができない=しつけができていない』という昔ながらの構図は根強いものです。本来、発育のペースや家庭のやり方について、いつも他人の目を気にすることはありませんが、「しつけができていないと思われてしまう」ということに不安があるのであれば、まずはママやパパが子どもにしてほしい挨拶のお手本となるような挨拶をしましょう。人が重視するのは子ども単独の行動ではなく、親子としての行動です。ママやパパが元気な挨拶をする家庭で、挨拶の大切さを伝えていないわけがありません。もちろん、パパやママの姿を子どもにもしっかり見せ、挨拶することは当然のこと、挨拶は気持ちのいいことだと身をもって教えるという意味もあります。
理解と気持ちに行動が追いつくまでのんびり、じっくりと
挨拶に対する理解をしていても、実際に声を出して挨拶できるようになるまでの期間がとても長い子どもがいる。うちの子がそうかもしれない…そんなふうに考えながら、我が子を見守るようにしましょう。お手本を見せ続けながら行動すれば、必ず応えてくれる日が来ます。例えとても小さな声での「こんにちは」であっても、それは本当に大きな第一歩です。