算数「平面図形の面積と角度」[中学受験]

問題2
図図のように、正方形の中に半径の等しい円とおうぎ形が入っています。正方形の面積が200cm²であるとき、円周率を3.14とすると斜(しゃ)線の部分の面積は     cm²です。
(甲陽学院中 2008年)
<問題2の考え方と答え>
次もアタマの体操(たいそう)のような問題ですね。問題を見た瞬間(しゅんかん)にひらめいた人も多いはずですね。

まず、この正方形に対角線をひきます。

図

対角線の長さを□として、□を使ってこの正方形の面積は表せないでしょうか?

正方形はひし形の一種ですから、
面積は (対角線)×(対角線)÷ 2 で求められますよね。

□ × □ ÷ 2 = 200     …という式が成り立ちます。

□ × □ = 400     ですから、

□ = 20     となりました。

これは、中に入っている円とおうぎ形の半径の4倍の長さです。

20 ÷ 4 = 5 (cm)     …円の半径の長さ

正方形に入っているのは、半径5cmの円が2つ分ですから、その面積は、

5 × 5 × 3.14 × 2 = 157 (cm²)


だから、斜線の部分の面積は、

200 − 157 = 43
(答え) 43cm²

問題3

図
(フェリス女学院中 2007年)
<問題3の考え方と答え>
今度は角度を求める問題です。さまざまな問題がありますが、二等辺三角形、正三角形、平行四辺形、内角、外角などの特ちょうを使って考えていけば必ず解けますので、がんばってみてください。

図左の図のように、四角形の頂点をA、B、C、D、

三角形ACDの内角の和より、



このことから、三角形ACD も 三角形BCD も二等辺三角形であるとわかります。

だから、CD=CA、CD=CB で、CA=CB となり、
三角形ABCも二等辺三角形です。

三角形BCDの内角の和より、



二等辺三角形ABCの底角は?

(180°− 100°)÷ 2 = 40°



40°− 30°= 10°
(答え) 10°

プロフィール



大人気メールマガジン「コロンブス的・超発想で中学受験を成功させる方法」の発行人で、中学受験カウンセラー。メルマガは殿堂入りを果たす。理科・替え歌暗記法のCD『愛のメモリーTM』も作成。

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