子どもの進路を考えるとき…大学進学は必要だと思う?
子どもの進路を考える場面は、親にとって大きな悩みどころですね。子どもがどんな将来を思い描いているか、どんな職業に就き、どのような形で社会に出たいと考えているか…できる限りの方法でその希望を応援したいと、誰もが思うことでしょう。
ただ、現実の社会はなかなか厳しい場所でもありますね。子どもの能力や適性、また学歴が就職に与える影響も含め、子どもの進路を本人と一緒に十分考える必要がありそうです。
そこで、進路選択を控えた時期に大学進学についてどう考えるか、子どものいる人100人にアンケートをとってみました。
【質問】
いよいよ子どもの進学懇親会・・・子どもは大学に進学すべき?
【回答数】
どちらでもない:49%
はい:47%
いいえ:4%
【アンケートについて】
■調査地域:全国
■調査対象:お子さまをお持ちの保護者のかた
■調査期間:2015年4月23日~2015年5月7日
■調査手法:Webアンケート
■有効回答数:100サンプル
子どもの意思を尊重、本人が必要と思えば…どちらでもない人が最多
アンケートの結果、「どちらでもない」と回答した人が「はい」をわずかに上回り、最も多くなりました。
・自分自身が目的なく大学に行って、今役立っているとはいえない。子どもには自分の意思をちゃんともって、進路を決めてほしい。(30代/女性/パートアルバイト)
・やはり、子どもの適性と能力を十分に考えた進路を選ぶべきだと思います。(40代/女性/パートアルバイト)
・子どもが将来、どんな職業に就きたいかによると思います。職業によっては大学進学よりも専門学校であったり、実務経験が重要だったりする職業もあると思うからです。(40代/女性/パートアルバイト)
大学進学は、子どもが自分の意思で行きたいかどうかを考えるべき…と思う人が多いようです。どんな就職先をめざしていて、そのためにどんな勉強が必要なのかを自分で考え、そのなかで大学が必要であれば進学させたい、という思いがうかがえますね。
子どもの適性や能力を十分考慮した進路を選ぶことがまず大切であり、大学進学はそのなかの選択肢の一つと考えていることが読み取れます。
進学させたい、進学させる必要を感じない…親のさまざまな思い!
アンケートの結果、「はい」、「いいえ」という順位になりました。
・いろんな意味で進学するかしないか選択があると思いますが、進学できる環境で本人も進学して勉強がしたいのであれば進学すべきだと思います。同じ仕事内容のものをするのに、大卒かそうでないかで給料も違うので。(50代/女性/専業主婦)
・今や大学卒という肩書きは就職に必要な条件なので。もちろん大学を出たからといってまともな会社に入れるとは限らないがこの肩書きがないと凡人の場合就職活動の入り口にさえ立てない。まあこんな社会にしてしまった我々の世代がいちばん罪深いのですが。(50代/女性/専業主婦)
・大学を卒業しても必ず就職先があるわけではない。一生働くことのできる資格を取ったり、手に職をもてるようなことを学ぶほうが大事だと思う。(30代/女性/専業主婦)
大学進学を必要と考える人は、就職の際には大卒という学歴が重要で欠かせないもの、と判断していることが読み取れますね!また、学歴が就職後の給与に反映されることを考慮する声も聞かれました。
一方、大学進学の必要性を感じない人からは、大学卒業は就職を保証してくれるものではなく、それよりも一生使える資格や技術を身につけるために学ぶほうが重要、という思いが感じられます。
子どもの将来のために役立つならば…大学進学は重要な選択肢の一つ
子どもを大学へ進学させるべきかどうかは、親にもさまざまな思いがあることがうかがえます。
子どもがどんな就職を希望しているのか、そのために何を学ぶことが大切なのかをまず子どもに判断させたいと考える人は、親の明確な意思をもたずにいるようですね。
大学卒は就職のための重要な学歴であり、将来子どもにとって良い影響をもたらすと判断する人は、大学進学をさせたいと考えるようです。
一方で、大学進学は就職を保証するものではなく、それよりも一生役立つような資格や技術を得るために学ぶことが大切、ととらえる意見もありました。
子どもがどんな将来を描いているか、親はそれをどんな形で応援するか…子どもも親も納得できる進路選択をしたいものですね。